国試対策No.42  誤嚥予防&褥瘡好発部位   


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<問題1

誤嚥の予防で誤っているのはどれか。

1.最初に水分を摂取してもらう。

2.食後は1時間くらい上半身を挙上してもらう。

3.ひと口量は大さじ1杯くらいがよい。

4.どのような時にむせるのかを観察する。

<解説>

1.最初に水分を摂取し口腔・咽頭・食道を湿らせると、食事が通過しやすくなる。ただし、誤嚥しやすい場合は、ゼリー状にしたりトロミをつけるなどの工夫をする。

2.食後は可能であれば30分~1時間くらい上半身を挙上した状態を保つのが望ましい。これは、胃からの逆流を防ぐためである。

×3.ひと口量は大さじ1杯くらいと一律に決定するのではなく、その人に合った量を舌の中央にのせるのがよい。

4.食事中の観察において重要な注意点の一つである。

<問題2

仰臥位における褥瘡好発部位として誤っているのはどれか。

1.後頭部       2.肩甲骨部

3.大腿後面      4.踵骨部

<解説>

1.後頭部は褥瘡の好発部位である。

2.肩甲骨部は褥瘡の好発部位である。

×3.大腿後面は褥瘡の好発部位ではない。

4.踵骨部は褥瘡の好発部位である。


国試対策No.43  トリアージ&患者の移送について  


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<問題1

トリアージで搬送・救命処置が最も優先される色は何色か。

1.黒      2.赤

3.黄      4.緑

<解説>

正解:2

 搬送・救命処置の優先順位は、Ⅰ()→Ⅱ()→Ⅲ()0()である。

<問題2

救急患者のストレッチャー移送について、誤っているのはどれか。

1.患者との意思疎通不能など情報が得られない場合、頚椎を保護して移送する。

2.外傷患者は、頭・体幹・四肢をまっすぐに固定する。

3.坐位のまま移送してもよい。

4.循環血液量減少性ショックの患者は、下肢を下げた状態で移送する。

<解説>

1.倒れた際の脊椎への侵襲を考え、頚椎を保護する。

2.外傷の衝撃による脊椎への波及を疑い、脊椎・頚部を屈曲させないよう、まっすぐに固定する。固定では、バックボード・ヘッドイモビライザー・頚部固定器具を用いる。

3.起坐呼吸のみられる患者、仰臥位がとれない患者等は、坐位のまま移送してよい。

×4.循環血液量減少性ショックの場合、体幹を水平にして両下肢を3040度挙上することで、静脈環流量を増やし、心拍出量を増加させることが大切である。