84年、米店の小冊子「ほのぼの」の広告でESS(以下敬称略)を知ったこと、使い始めたMy revolutionが高校一年の90年。かなりの古株であります。
とはいえ、久方ぶりに先日クレーターカモフラ実験のためフィフローを買ったくらいで、まるでいい客ではありません。そのくせ、昔からお前のこと知ってんだぜヅラをかます。そんな面倒くさいオバサンからメッセージが届いても嫌でしょうから、こっちで勝手に書くことにしました。
ESSには勝手にいろいろと思い入れがあるもんでしてね。
なにしろ私が洗顔に興味を持ったきっかけはESSなのであります。ビオレやページワン(ヤングは知らないか)を使いながら、大人な高校生になってパパウォッシュを買うんだと夢見て中学時代を過ごしたわけです。
ところが念願の使用開始から1年半くらいでニキビが常駐し始め、慌ててポリーゼパックやACアクネシリーズ等を投入するも、まったく悪化は止まらない。これがパパウォッシュのせいでもなけりゃ、あの時は何をしてもどうにもならんかったことを知るのはずいぶん後で、当時は疑いをかけて浮気もしたもんです。
当然、それから数年経ってもRomanticは止まらない。
ますます惨状に磨きがかかってきた94年、エスティーローダーから画期的なフルーツ酸美容液「フルイション」が発売されます。浮気したくてまー辛抱たまらん。しか し、膿み腫れニキビとクレーターだらけの19歳がエスティのカウンターになど、とてもじゃないが行けるわけがない。私が園遊会の場にいるくらいに恐れ多 い。2秒でつまみ出される。
とはいえ、フルーツ酸とやらが私の肌をどうにかしてくれんじゃないかという希望が捨てきれずくすぶっておりました。そうしたらなんと光の速さでESSからフルーツ酸配合「フレッシュベール」発売!
しかも会報誌には「ニキビ跡が薄くなった!」とか書いてあるじゃありませんの。まー飛びつきましたよ。顔を見られず購入できる、これでボコボコがなくなる!と信じて何年もリピートしましたな。結果はご存じの通りでしたが。
まあ当たり前です。男性ホルモン受容体がおかしいだとかの、体質からくる膿みニキビや真皮が壊れたクレーターに、フルーツ酸風情が効くわけない。このことを知るのもずいぶん後なんですがね。
またこれはニキビと無関係ですが、それから間もなく、ディオールから痩せるジェルとして一世を風靡した「スヴェルト」が発売になります。その頃は現役BAで、カウンターのある1階から最上階まで列をなしている様子が今でも鮮明に焼き付いております。最近で言えば妖怪ウォッチのメダルみたいなもんか。
話がそれたよ。そう、そして、またもや間髪をいれずESSからスリミングジェルが発売。
フルーツ酸もスリミングジェルも、当時は新ジャンルであったにもかかわらず、このESSの動きの早さは一体なんなんだ。商品化までには、企画、試作、モニター試験等、時間がかかるはずなのにこの早さ。ESSにはとんでもない目利きかスパイがいるんじゃねえかと目が離せませんでした。
また、白いハトムギ化粧水を「スキンコンディショナー」の名称 で販売する心臓の強さにもシャッポを脱ぎましたな。
・・てな具合に斜に構えて会報誌を読み、しかもたいして買わない。そしてネットには書く。極めて嫌なババアです。
でもパパウォッシュのさっぱりした洗いあがりは好きなんすよ。真皮再生に寄与するAQシリーズのような必要不可欠アイテムではありませんが、それでも週2パパウォッシュはずっと続くでしょう。それは、いわゆるプルースト効果、嗅覚や味覚から過去の記憶が呼び覚まされるというやつの所為です。
パパウォッシュの香りを嗅ぐと、肌関係のもろもろが走馬灯のように駆け巡るのです。
スキンケアに興味を持ち始めた小4、既に取り壊された実家の洗面所でパパ ウォッシュを使っていた記憶、ニキビが出始めみるみる悪化して苦しんでいたころ、きれいなメイクや服のリア充を尻目に惨めになっていく様、化粧品でクレー ターが治ると信じていた迷走時代、難治性ニキビの実情を知り悪戦苦闘する熱中時代などなど。
てなことから、あの匂いは肌治し作業のモチベーションを上げるんですわ。なにが悲しゅうて劇薬で顔を溶かしたり針ぶっ刺したりせにゃならんのかと思うことも多々あるわけで、そんなときにはパパウォッシュで洗顔する。するってえと、たちどころに闘志が湧き上がるというわけです。
そして同時に自戒にもなっております。会報誌の「パパウォッシュでニキビが治った!」「ニキビ跡がなくなった!」が自分にも起こると信じ、何年も無駄にしたことです。
つまり、一般的なニキビではないということに気付けなかった失態。ハタチの頃、悪化しているのに出されるまま2年も抗生物質を飲み続けて、重症化に拍車をかけてしまったことにも通じますが、疑って調べて違う道を模索するということができなかった。
まあできてたとしてもネットのある今のようにはいかなかったでしょうし、当時は手段そのものがほとんどありゃしなかったんですからESSは悪くないんですがね。辛い状況とパパウォッシュがシンクロしてしまっただけで、ESSはたまったもんじゃありません。
ただ私はそれらを教訓にして、「自分に」合った方法をしつこく模索する癖はつきました。
今自分はどういう状態なのか、それはありがちなことなのか珍しいことなのか、この悩みを解消・緩和する手段があるのか、あるとすればなにか、そのためにはどんな物・処置が必要なのか。
そうやっていくうちに辿り着いて、一定の成果が見られ定着したのが、成長因子AQリカバリーセラム、フラナガン水素メガハイドレート、トランスフォーメーションピュアザイムなのです。
よくある「今までいろんな経験もあったけどぉー、これを乗り越えてこなければ旦那には出会えてなかったのぉ。」的なやつです。
このように、ESSは私の肌人生において10歳から多大な影響を及ぼし続けている会社なのであります。勝手にこんなところから改めて30周年おめでとうございます。
子供が立て続けにヘルパンギーナになったりでまた間が開きましたが、どうか見捨てず↓1日各1クリックどうかお願いしますだ。
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