自分でやっておいて

 何が困惑だと、

 ゆづるは松坂が

 昔と全く変わって

 いない点に怒りを

 抱いた。

「はー?

 おかしいじゃないか?!

 なんでそんな計画を

 当事者の俺にまで

 言わないで
 勝手に進めるんだよ?」
 松坂はなだめようと

 優しい声音で訴える。
「全て俺たちの愛の為だ。

 俺は結婚している。

 あとはお前が女と

 噂が流れれば問題ない。

 なのに…。
 お前ときたら

 救いようがないくらい

 女が大嫌いだからな。

 計画を言えば

 嫌がるだろう?」

 食い気味でゆづるは

 怒鳴った!
「当たり前だ!!!!

 演技でも女に触るのは

 気分が悪いんだぞ!
 それをあの女

 俺にキスしやがって!

 口じゃないだけ

 マシだけど

 プライベートな素の時に
 あんな真似されて

 俺は被害者だ!!

 だいたいあれも

 雑誌記事も世間の

 騒ぎも全部

 あんたのせいなんだろ?!

 あんたはいつだって

 勝手なんだ!

 俺はあんたにとって

 なんなんだよ?!」

 ゆづるの顔は

 青く引きつり、

 この場に松坂がいたら

 掴みかかっていただろう

 形相だ。

 

 

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