「俺だよ。御堂だ!」

 静かなビル屋上の

 舞台に随分声が響く。

 そういえば

 BGMもないし、

 音がほとんどしないから

 はっきり聞こえすぎるのかも。
「御堂さん!?

 うわ、カッコいい鎧ですね。

 凄く似合ってます。」
「お前もな。」
 御堂さんの

 ソウルアーマーは

 青く輝き、

 肩の角も

 ぼくのより大きい。

 なんか強そうに見える。
 バーチャルゲームでも

 カッコイイ。でも

 ぼくも今カッコイイよね?
 鎧姿で歩いてくる

 御堂さんは物腰も

 隙がなく、

 何かの武道を

 やってたのかなと

 連想した。
「あれを見ろ祐也。

 ほら敵が出てくるぞ。」
 屋上中央がゆらめいた。

 なんかゆらめきが

 リアルすぎる。

 ほんと不気味だ。
 これってホラーゲームか?
 そのゆらめいた

 空間から

 気味の悪い全身

 ウロコに覆われた

 人間の形をした

 魚が現れた。
 それを指さして

 御堂さんがぼくを鼓舞した。
「戦え祐也。

 ソウルブレイドを出すんだ。」
 

 

 

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