普段は弟を

 無視するか

 蹴とばす兄が、

 いつもと違って

 優しいから弟は

 まるで別人みたいだと

 びっくりしてるのだ。
 弟は台所に

 兄の手を引き、

 一成はあまりに小さく、

 汚い部屋の様子に

 驚いていた。
「うわ…。」
 生ゴミの

 匂いがきつく、

 ゴミと洗っていない皿で

 埋もれたシンクにも

 驚きつつ、
 食器棚を物色すると

 インスタントラーメンがある。
 袋の作り方をみて、

 鍋に湯を沸かし始めた。

 カタンっと椅子に

 座った弟に一成が

 話しかける。
「可哀相に。

 君はこんなに遅くまで

 一人でいたのかい?」
「???????」
 弟が口をあんぐり

 あけたまま

 言葉が出ない。
「どうしたの?」
「兄ちゃんいつもと違う。」
「今はそりゃね。

 でも明日の朝には

 いつものお兄さんだよ。

 そう言ってたから。」

 

 

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