嬉しくなって

 勢いよくバスタブに

 飛び込もうと思って

 ハッと目の端の

 人の気配に気づいた。
 痩せた身体の

 子供が頭を

 泡泡にして

 こしこし洗っている。

 横目でチラ見して

 青ざめた。
「まずい…。」
 千堂にも弟がいたのか。

 そう思って、

 豪は名前も知らないし、

 どうしようと思った。
 もちろん言い訳は

 考えている。

 転んで頭を打って

 記憶があやふやに

 なったという嘘で通す。
 でも本当になんの

 予備知識もなく

 他人の家に

 入り込むというのは

 相当無茶な話だ。
 豪は弟を刺激

 しないように

 静かに身体も

 洗わず大きい

 バスタブに入って

 後ろを向いた。
 会話しないで

 洗い終わって

 出て行ってほしかった。
「おにいちゃまあ。

 いつ入ったの?」
 小鳥のように

 可愛らしい声音で、

 弟ではなく妹だとわかった。
 かなりまずい、

 と思う豪の入る

 風呂に妹が

 入ろうとしている。

 それでちらっと見ると、
 小さくてほっそりした足、

 その足の合間に

 ピンクのあそこが

 垣間見えて衝撃を受けた!
 
 

 

 

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