キッチンに立っても

 先ほど見たことが

 頭の中に

 こびりついた。
 一成はいつから

 あんなことを?

 どうしてあの子が?

 そんな想いで何も

 手につかない。
 母親の知る息子とは

 到底思えない

 異常な様子だった。
 豪はイク時に

 目を閉じないで

 鏡の中の一成の

 恍惚の表情に

 魅了されていたので、

 一成の母親の視線に全く
 気付かなかった。
 最終的に豪は

 鏡の中の一成の顔を

 みながら達したのだ。

 妹と兄の両方を

 犯した気分だ。
「やっぱ千堂は色っぽいなぁ。」
 可愛い顔が喘いで

 歪む表情に豪は

 満足した。

 バレない様に急いで

 ワンピースをクローゼットに
 戻すと一成の部屋に

 こそこそ移動した。

 母親は料理を作る

 手も止まりがちで

 先ほど見た光景を

 フラッシュバックさせていた。
 転んで

 頭を打った日から

 おかしい息子だが、

 脳神経の医者からは

 CTを見る限り異常が

 見られないから
 精神科に行った方がいいと

 勧められた。

 

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