違うのが始まり | こばちとミランとチャッテの世界のどこかで奮闘記 -カナダ編ー

こばちとミランとチャッテの世界のどこかで奮闘記 -カナダ編ー

ニュージーランドで出会った日本人の私とチェコ人のミラン。
その後カナダのプリンスエドワード島で1年。
二度のアメリカ横断をしてロスで1年。
日本で4年暮らし、迷い犬だった現在の愛犬チャッテと出会います。
2023年春、再度プリンスエドワード島に引っ越しました!

ロサンゼルス郡パサデナの語学学校に通うこばちです。

 

現在のクラスでは、

 日本 2人(私含む)

 中国 5人

 台湾 3人

 タイ 1人

 ベネズエラ 1人

 ブラジル 1人

 サウジアラビア 1人

 エチオピア 1人

 フランス 1人

 チェコ 1人

 

合計17人が共に学んでいます(+先生はアメリカ人)。

アジア勢、特に中国人が多いです。

 

毎日ニュースを読んだり、

様々な問題を討論したり、

プレゼンテーションを行ったりしています。

 

 

本日はサウジアラビア人の男の子が持ってきたトピックについて討論をしてきました。

 

サウジアラビアと言えば何を思い浮かべるでしょうか。

 

オイルマネーでリッチな国、

王様が居る国、

女性はベールで目以外を隠している国、

一夫多妻制の国。。

 

そんな彼の国で最近ニュースがありました。

 

近い将来、女性も車を運転出来るようになるアップ

 

 

そうなんです。

現在サウジアラビアの女性は自分で車を運転することが出来ません。

ベールで顔や体を隠さなければいけません。

銀行口座をもてません。

 

何をするでもどこへ行くでも、男性(親かご主人または兄弟)の許可や同伴が必要です。

車を運転出来るようになると言っても、やはり近親の男性の許可が必要なんだそう。

 

女性に自由はあまりありません。

 

 

それでも比較的多くの女性はあまり不満に思っていないと聞きます。

 

なぜなら超絶リッチな国だから。

「お抱えのタクシーが居るのになんで自分で運転しなきゃいけないのはてなマーク

ていう意見もフツウに聞かれるそうです滝汗

 

「女性は男性が守るべきものキラキラ

とても美しい言葉がサウジアラビアのクラスメイトの口から聞かれました。

 

ステキラブラブ

 

 

ですがこのご時勢、世界の女性たちはそんな簡単にキレイな言葉に誤魔化されません真顔

 

男性に守られ自由のないお姫様のお話が昔語りによく出てくる日本ですから。

なんとなくそんな文化やお姫様の悲哀も分かります。

 

比較的アジア人は似たような文化を過去に持つため、あまり強く反抗的な態度にはなりません。

ですがそれ以外の地域の人にはまるっきり受け入れられないもの。

 

なので近頃、

サウジアラビアの彼 VS アジア以外の人々(特に女性)

という激闘が繰り広げられることが多いです滝汗あせる

 

アジア人はその激闘が少しでも沈静化するよう、なだめ役ショック!あせる

 

 

 

本日のサウジアラビア人の彼が持ってきた討論のトピックは、

「学校は男女で分かれるべきか否か」

 

 

とりあえず、

「女子校は男子の想像を絶した酷い様相になるらしいよ

彼の夢を打ち砕いておきましたニヤニヤププ

 

 

女子校に通ったことはないんですが、バックパッカーだった頃宿泊したバッパー(バックパッカーズホステル)での様子を話しました。

 

女の子達はみんな荷物が半端なく多く、

その荷物がロッカーに収まりきらないで床いっぱいに広がり、

デオドラントやら香水やらヘアスプレーやらで酷い臭いになる。

ガールズルームはとにかく汚い。

 

男の子達は荷物が比較的少ないけど、やっぱり汚いし臭い。

 

ミックスルーム(男女一緒の部屋)はみんな気をつかうので何気にキレイ!!!!!!!!!!!!!

旅の最後の方はミックスルームの2段ベッドの上を陣取ることが多かったです。

 

「きちんと振舞うために、女は男が必要真顔

と締めくくりました。

 

 

女子と男子で分けたって結局勉強に集中できるかどうかってのは変わらない。

社会に出れば男女入り混じって仕事するこの世界、早い内からお互いの存在に慣れておいた方が良いんじゃないか。

 

というのが私の意見です。

もちろん本人の意思で女子・男子校に行きたいというのならそれはそれで尊重したいものです。

 

 

サウジアラビアの彼を除き、みんな私と同じような意見。

最後にもうひとつ付け加えました。

 

 

「例えばあなたの国が他の国との関わりをシャットダウンしたら、それはそれで自国の文化などの成長には良いかもしれない。

 

例えば母国語のみで学んでいたら、研究はもっと深く追求出来るかもしれない。

 

でも違う言葉を使って全く違う国の人とコミュニケーションをとってみると、全く違う視点が見えてきたりする。

 

男と女はやっぱり違うから、同じ言葉を喋ろうとも別の視点を持っていることが多い。

 

そこから得られるものは一つのグループで考えるものとはずっと異なるはず」

 

 

私達は全く違うから。

違うもの同士掛け合わせて、全く新しい化学反応を楽しめたら最高ですよね。

 

 

実はエチオピアのクラスメイトはこのサウジアラビア人の彼の考えに全く賛同できず、怒って立ち去ってしまいましたガーンあせる

 

 

 

サウジアラビアは今まさに転換期。

何かを変えるってそんな簡単じゃないはずです。

 

女性が運転出来るようになるという制度だって、それを施行すれば解決するわけじゃない。

 

例えば女性警察官、弁護士さんやお医者さんの育成、マスコミにだって女性の進出がもっと求められるようになるんだと思います。

 

でも今彼等はその大変なことをなるべくトラブルのないようにと行っている最中。

私達は非難するのでなく、彼等の文化を尊重し、決断の行く末を見守っていけたらと思うのです。

 

 

女性が男性と全てにおいてイコールにするというのは違うと思うんです。

だって元々が違うから。

 

世界は元々不公平です。

 

男だとか女だとか、

金持ちだったり貧乏だったり、

才能あったりなかったり、

美しかったり醜かったり、

 

国や文化、宗教、運、

いろんなものがみんな違うわけです。

 

違いがあるからいろんな意見があって、

だから世界は面白く、

悲しく、

でも素晴らしいわけで。

 

 

違うのが私達のスタートです。

お互いの視点を分かち合えば、一人では考えもつかないびっくりするような世界にしていけるはず。

 

 

先日はエチオピアの子がプレゼンテーションのためエチオピア料理を作って来てくれました。

オニオンとスパイスとバターを5時間ほど煮たそうです。。

 

平べったいパンみたいなものをちぎってソースに絡め手で食べます。

スパイスが独特で辛め。

不思議で複雑なスパイスの組み合わせがクセになりますラブラブ

 

 

サウジアラビアの彼もエチオピアの彼女も、どちらもステキな人達なんです。

ステキな人同士なのに、お互いの意見が分からないからとケンカするのは、ちともったいないと思うジャパニーズの私でした。

 

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