論文過去問の分析はどうすればいいのですか?

という質問を受けることが多々あります。

過去問を解いて,出題趣旨・採点実感等を読んでも力になっていないと感じるから質問されるのだと思います。

論文過去問の分析方法は,何度も色んなところで説明していますので,ブログ記事していたと思っていたのですが,ないかもしれませんので,書いておきます。




とりあえず,大好きな定義付けをします。


【論文過去問の分析とは,論文過去問・採点実感・優秀答案等を用いて,論文試験で要求される知識・能力,書き方が何かを把握すること】


予想できると思いますが,

憲法論文の過去問分析とは,憲法の論文過去問・採点実感・優秀答案等を用いて,憲法の論文試験で要求される知識・能力,書き方が何かを把握することです(笑)




具体的には,以下の過程を経て,論文試験で要求される知識等を把握します。


①過去問を解く。
(書かずに読んで考えるだけでもいい,書いた方がインパクトがあるため記憶に残る。)

②採点実感を読む。
・どのような知識が問われていたのか(典型論点?重要判例?現場思考?)を把握する。
・何を書けば優秀なのか(点数がつくのか),最低限何を書かなければならないのか(点数がつくのか)を把握する。


③優秀答案を読む。
点数がつく論述例を習得する。
(短い答案が参考になる。短い答案を読めば,短い論述でも点数がついていることを実感します。)


①から③によって,論文試験で要求される知識・能力,書き方が把握できます。



どのような問題が出題されるのか?どこに点数があるのか?

どのように考えれば正解を導けるのか?どのように問題文を読めばいいのか?

どのように書けば点数をもらえるのか?等を考えるのです。



そして,


④自分に足らない知識・能力,書き方を習得するために勉強計画を立てて実行してください!


分析しても勉強しなければ無駄ですので,④が一番重要です!


なお,上記は,論文試験を前提に書きましたが,短答試験も同じです。

どのような知識が問われているのかを短答過去問や逐条テキストで把握して,その知識を習得できる勉強をすればいいだけです。


未修者等は,司法試験の過去問分析を自力ですることは困難だと思いますので,過去問解説講座等を積極的に活用してください。


論文 行政法の特徴と対策

論文 民法の特徴と対策

論文 会社法の特徴と対策

論文 民事訴訟法の特徴と対策

論文 刑法の特徴と対策

論文 刑事訴訟法の特徴と対策


憲法の記事が見つからないのは,書いていないということですかね(笑)