のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

♪負けないで~

2016年05月27日 20時38分16秒 | Weblog
昨日、第74期将棋名人戦七番勝負第4局。
ニコニコ生放送での観戦。
終局、投了の瞬間です。

20160526将棋名人戦投了の瞬間

ここが重要です。
いい瞬間を撮ることができました。
これが私がプロ将棋が好きな一番の理由の肝なのですよ。

予備知識のない人がこの写真だけを見て。
どちらが名人か、どちらがこの対局の敗者か。
わかる人がいるのでしょうかってことです。

圧倒的強さと言われている羽生善治名人。
通算勝率七割超。
その羽生さんでさえ昨年度16局で負けを経験している。

プロ将棋の勝敗が決まるのは、ほとんどすべてが「投了」の瞬間。
つまり、敗者が「負けました」と頭を下げた瞬間。
一番その世界で強いと言われている人が年間16回「負けました」と負けを認める言葉を発して「敵」に頭を下げる。
こんなプロの世界が他にあるのでしょうか。

これならどんなに強くなっても勘違い、思い上がりをすることはないだろう。
それがプロ将棋の魅力。
私も斯くありたいと。
今、このことの意味がひしひしと迫る。
三十年を超える心の病の服薬習慣から脱した今。
順調にいったとしても。
これから更なる発展があったとしても。
人間として思い上がるまい。
そういうことです。

てなことを考えながら観戦を終えて寝ようとしたとき。
父が起きて。
座ってテレビを要求して。
父の目はどんどん冴えていく。

20160526テレビを見る父

NHK「LIFE!~人生に捧げるコント」
食い入るように見入る父。
ニコリともせず凝視している。
この番組をこういう風に見ている人もレアだろうな。

更に目が冴えて、再び寝る気配はまったくない父。
いやあ、まいった。
私、どうしたらいいのだろう。
父に構わずさっさと寝ちまえ。
その気持ちもあるけれどねえ。

今となっては、こういう「冴えている父」を見るのは貴重な機会。
付き合っていると楽しいしねえ。
iPadアプリでワイヤレスで飛ばしているわけだからさ。
何食わぬ顔をして、元のWi-Fiを切っちまえばテレビは消せる。
「あれえ?どうしたのかな?」
とか誤魔化して父を布団に誘導するのは難しいことではない。
自分がさっさと寝たいならそういう確実な方法もある。

いやあ、でも小心者なのでねえ。
父にとっては楽しみが多い生活ではないからさ。
それをぶっつん断ち切るのはなあ。
私の都合でそうするのもなんか申し訳ないしなあ。
いろいろ考えてしまう。
そんな感じの昨夜。
結局付き合って私まで結構な夜更かし。
ホント、小心者の私でありました。

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