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「観察記」と打ち込もうとしたら、「監査付き」となった。
しかし当たらずといえども遠からずである。 実は僕は、職場の地位確認をめぐって係争中の大学における教職員組合の執行委員であると同時に、その上部団体の執行委員も兼ねている。 今年度の執行委員会では、自分たちが所属している組合(「単組(たんそ)」と言う。「単位組織」の省略だ)以外の単組の団体交渉にできるだけ積極的に参加しようという申し合わせがある。 従来も上部団体の専従の執行委員が団体交渉に出席して応援することは行われていたが、大学に籍を置いた執行委員が他大学での団体交渉に顔を出すということは、少なくともここ数年にはなかった新しい試みだ。 いわば上部団体の監査付き団体交渉というわけである。 というわけで、昨日、某大学の団体交渉には、僕を含めて3人の上部団体執行委員会メンバーも単組側の席に着いた。 この大学は組合嫌悪を露骨に行っていることで有名で、不当労働行為が公的に認定されたことも1度や2度ではない札付きだ。 理事長だとか実権を握っている常務理事だとかは出席せずに、二人の弁護士と、一人の理事と、他に二人の事務職員が学園側のメンバーであった。 学園側は主として弁護士が言を左右にしつつ、詭弁を弄していた。 出席した理事は常務ではない一般の理事で、法人内では事務局長であると同時に、「労務委員長」でもある。 「労務委員会」というのは、他大学ではあまり聞かない組織であるが、 要するに組合活動に対する学園側の実働部隊である。 さすが組合嫌悪を露骨に行っていることで有名な大学だけはある。 具体的な団交の様子を紹介したいのは山々であるが、さすがに差し障りがあるので、文脈抜きで印象に残る学園側の発言だけを一つ、二つ記そう。 1.「確約」という言葉を使っていなければ(いくら断言していても)「確約」していない。 2.確定した裁判判決の主文に書いていないことは(たとえその判決を導き出した理由であっても)関係ない。 唖然、呆然、愕然、仰天の言葉の数々。 冗談でも言っているのかと思われるようなマンガチックな発言だった。 (だが、よく考えてみれば、弁護士資格を持った某市長の発言とほとんど変わらない。) そのような態度の人たちを相手に長く話し合っても埒があかないという訳か、2時間予定の団体交渉であったが、1時間あまりで終了した。 終了後、キャンパスすぐ外の暗い道で組合側出席者どうしで立ち話をしていたら、一人の男性が突然マスクをしながら横を通り過ぎていった。 その単組からの出席者全員の意見では、その男性はその大学の副理事長であった。 しかし本名を呼んでも「副理事長」と呼びかけても、その男性は全く振り返ることなく遠ざかっていった。 どうやら僕らのことを「シカト」したようであった。 やはり組合嫌悪を露骨に行っていることで有名な大学の副理事長だけのことはあったようだ。 よろしければクリックください。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.11.18 21:54:06
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