こんにちは
大阪市阿倍野・住吉の健康・ダイエットを応援する漢方薬舗 長春堂の粕谷です
健康診断のシーズンになってきました。
健康診断を受けられた方からよくお聞きするのが、「脂肪肝だった～」というお声。
脂肪肝は自覚症状はほとんどないためなかなか気づきませんが、放置すると脂肪肝炎・肝硬変・肝ガンにも進行する恐れもあります。
そこで今日は、脂肪肝についてお話します。
肝臓は脂肪をためやすい臓器で、肥満のない人でも肝臓に脂肪が蓄積していることはよくあります。
食べすぎたり、運動不足が続いたりすると、余った糖質や脂質が『中性脂肪』に変わり、肝臓に蓄積されるからです。
肝臓に脂肪が過剰にたまり、肝臓全体の３０％以上を脂肪が占めるようになった状態を脂肪肝といいます。
肝臓は、成人では１２００～１５００ｇあります。
主な働きは、食物の栄養素を身体に必要な物質に変える「物質代謝」、有害物質を無毒化する「解毒作用」、消化液の一種である胆汁をつくる「胆汁の生成」です。
肝臓はダメージを受けても、修復・再生する力が強いのが特徴。
また、ダメージを受けていない部分で機能をカバーする力が高いため、脂肪肝の状態になっても、初期にはなかなか自覚症状が現れません。
そのため、肝臓は「沈黙の臓器」とも言われています。
脂肪肝には、飲酒が関係するアルコール性脂肪肝と、飲酒しないのに起こる非アレルギー性脂肪肝があります。
アルコール性脂肪肝は、飲酒を続けると「肝硬変」や「肝ガン」に進行することがあります。
それに対し、非アルコール性脂肪肝は、「肝硬変や肝ガンに進むことはなく、放置しても問題ない」というのがこれまでの定説でしたが、それが間違いであることが最近わかってきたのです。
非アルコール性肝炎には、放置しても問題ない良性の脂肪肝と、放置すると進行して炎症を起こし、ＮＡＳＨ（ナッシュ・非アルコール性脂肪肝炎）になる脂肪肝があるんです。
そして、このＮＡＳＨは肝硬変や肝ガンに進行することがあります。
日本には、非アルコール性脂肪肝の人が１５００万人～２０００万人いて、その10～20％がＮＡＳＨに進行します。
さらに、ＮＡＳＨの5～20％が肝硬変へ進み、一部が肝ガンへと進行します。
脂肪肝はもちろん、ＮＡＳＨも初期には自覚症状がまずありません。
本人が気づかないうちに忍び寄り、進行していくところが怖いです。
ただ、脂肪肝もＮＡＳＨも、防ぐことのできる病気です。
脂肪肝を予防できれば、その先にあるＮＡＳＨになることもありません
脂肪肝には生活習慣が大きく関係していますので、その改善がポイントです。
では明日は、どのような人が脂肪肝になりやすいのかをお話していきます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
漢方薬舗長春堂 粕谷
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