国の借金で破綻すると言い張る人を黙らせる方法 その3 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

 前々回は日本国債のほとんどが固定利付債(固定金利)であることを示しました。
前回は、日銀が大量に国債を買い入れていること、ヘッジファンドのリバレッジにも限界があることなどを示しました。

 しかし、「国の借金」で破綻しない理由はこれだけではありません。

 財務省によると、現在、国債の発行残高は780兆円です。
そして、ここが重要で、忘れてはいけないのは、日銀が保有している国債です。
現在約200兆円の国債を日銀が保有しています。
日銀が国債を保有するというのには特別な意味があります。国庫納付金というのをご存知でしょうか。
--------引用ここから--------
Q.日本銀行の利益はどのように使われていますか? 国庫納付金とは何ですか?
A.日本銀行が得た最終的な利益、すなわち、所要の経費や税金を支払った後の当期剰余金は、準備金や出資者への配当に充当されるものを除き、国民の財産として、国庫に納付されます(日本銀行法第53条)。これを国庫納付金といいます。

海外の主な中央銀行でも、ほぼ同様の制度が設けられています。これは、国が中央銀行に対して、銀行券を独占的に発行する権利を与えていることにより、通貨発行益が生じるからです。

わが国の場合、日本銀行は、各事業年度終了後2か月以内に国庫納付金を納めることになっています。この納付金は、当該事業年度における国の一般会計の歳入金となり、最終的には一般会計の歳出を通じて国民に還元される仕組みとなっています。
--------引用ここまで--------
日本銀行の利益はどのように使われていますか? 国庫納付金とは何ですか? :日本銀行 Bank of Japan


 日銀が得た利息は政府に返納される。要するに、政府は利子を支払う必要がないということです。いくら金利が高騰しようが、ゼロは常にゼロ。この200兆円の分の利払は増えません。国家ではこれが普通なのです。予算編成は家計の遣り繰りと同じなどと言ってた社会党の国会議員には一生理解できないかもしれませんが・・・。

 さらに、日銀は現在、年間50兆円のペースでその保有残高を増やす計画を遂行中です。
2%の「物価安定の目標」と「量的・質的金融緩和」 :日本銀行 Bank of Japan

利払いがゼロになる額が毎年50兆円ずつ増えるということです。利払いがゼロになる借金はもはや借金とはいえませんね。
 逆に、早く金利高騰とやらがこないと、国の借金が実質ゼロになってしまいます。
 780兆円-200兆円は残り580兆円しかないですから、580÷50=11.6年
あと12年弱で国の借金がゼロになってしまいます!金利高騰・国債暴落を言ってるエセエコノミストの命もあと12年()

 でも・・・もし、万が一、億が一、金利が高騰したらどうなるでしょう。
前々回に出した例えで考えてみましょう。国債金利が突然、ギリシャ国債並の5.9%に高騰したとしましょう。あり得ないですが。

前々回は省略しましたが、借換債も考慮しておいた方がいいでしょう。
財務省は年間およそ120兆円借り換える計画です。
平成26年度国債管理政策の概要(財務省)

変動金利52兆円+借換債120兆円の172兆円分が、金利高騰の影響を受けるように見えます。日銀がこのうち50兆円を買い取るので残りは122兆円。

122*(0.059-0.0115)=5.795
※現在の利率加重平均は1.15%:普通国債の利率加重平均の各年ごとの推移(昭和50年度末以降) : 財務省


 利払が5.8兆円くらい増えちゃうようです。さあ大変!でも、木下康司氏が円高対策で為替介入した額は1ヶ月で9兆円です。(全く効果なかったですが)それより少ない額です。
この5.8兆円程度で大騒ぎするなら、木下康司氏がドブに捨てた9兆円の方を大騒ぎすべきでしょう。

 ところで、利払が増えるということは、悪いことなのでしょうか?国債の91.5%は日本人が所有しています。したがって、国民の所得が5.3兆円も増える計算になります。具体的には土地や株など、債権以外の値段が上がることになります。
そして、国民が得た利息の7割が消費に回る(限界所得性向はだいたい7割くらい)とすると、消費が3.7兆円増えます。
この利息だけで、GDPを0.7%押し上げる効果があることになります。乗数効果を加味するとさらに3倍まで増えることもあり得ます。

 では、国債の価格が下がるのは悪いことなのでしょうか?個人向け国債(新窓販国債は除く)は元本保証ですから、国債価格が暴落しようとも、国民に悪影響はありません。影響を被るのは、本来、企業に貸すべきお金を国債で運用していた悪徳金融機関くらいでしょう。自業自得なので全く問題ありません。もし、そういった金融機関が破綻したとしても、1000万円までは全額保護されます。破綻しそうな金融機関に1000万円以上も貯金していたアホな人以外は影響ありません。一部の悪徳財務官僚的には天下り先が少なくなって大問題()かもしれませんが。まさか、優秀な官僚諸君は、そんなアホな理由で増税推進なんてしないですよね。そんな理由で増税するような人は、一生軽蔑しますけどね。そんな奴がもしいたとしたら、人間としての価値はゼロです。

あ、そうそう。破綻すると言い張る人を黙らせる方法ですが、こういえばいいです。
「国庫納付金」って知ってる?
大抵は答えられません。おそらく、これでTHE ENDです。
もし、知ってたとしても、日銀に買い取らせれば金利高騰しようがしまいが関係ないことがバレバレですから、悪あがきもできなくなり、終了。

もし、反論があるなら募集中です。お待ちしてます。


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