こんにちは。今日は模試の有効活用法について紹介します。


皆さんは、模試をどれくらい受ける予定ですか?よく、「まだ勉強をあまりしていないから」だとか、「まだ受けるレベルに達していないから」といった理由で模試を受けない人がいますが、勿体ない話です。模試は、自分の弱点を知り、試験慣れする絶好の機会ですので、できるだけ多くの模試を受験してみましょう。



 ただ、受けっぱなしで復習をしないのでは模試を受けるメリットは半減してしまいます。以下に私が模試を受けた後に行っていた復習の仕方を書くので、参考にしてみてください。


1 当日か翌日に復習をし、間違えたところを確認(なぜできなかったのか、何が自分に足りなかったのか)する。


2 自分がしたミスを抽象化してノートにまとめ、今後受ける模試や入試では同じ失敗をしないようにする。

ex)古文に時間をかけすぎた/確率の問題でx=1,2,3のような具体的な数値で実験しなかった/2変数関数→1文字固定する/findSVOCを疑う。


3 間違えた問題で特に重要なものをノートに写すか、または問題を冊子からちぎって保管し、解放が身に着くまで何回も(時間をおいて)解き直す。


以上です。



模試で間違えた問題は悔しくて記憶に残りやすいので、模試で間違えることは正解するよりも自分の成長につながります。そのため、模試で悪い結果をとることを恐れず、果敢にチャレンジしましょう!!


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今日は3回前の記事で解説した「that節の識別­ - 名詞節・形容詞節の場合 」の続きを書いていこうと思います。前回までの流れを軽く振り返ると、


 1:that節には名詞・形容詞・副詞の3つの役割がある。

 2:that節の中身が不完全(文に足りない要素がある)である場合、that節は形容詞(=関係代名詞)となる。

 3:that節の中身が完全(1つの文として成り立っている)になる場合、that節は名詞または副詞となる。

 4:that節の名詞の役割は、「同格」または「S, O, Cになる」のいずれか。


です。今回の記事では、前書ききれなかった「that節が副詞となる場合」について以下書いていきます。that節が副詞となる場合における3つの意味について、それぞれ1つずつ解説していくので、是非この機会に理解しておいてください。



1:感情の原因、判断の根拠


 まずは例文を。


(1) I was happy that she passed the exam.


 that節の中身はSVOの完全な文。また、that節より前の文もSVCの完全な文を形成していることから、that節は名詞や形容詞節にならず、したがってここでは副詞節と考えられます。happyという感情を表す形容詞があることから、ここでは「感情の原因」と考えられ、訳は「彼女がその試験に合格して私は嬉しかった。」となります。


(2) He must be mad that he said such a thing.


 この例文でもthat節の中身はSVOの完全な文で、that節より前の文はSVCの完全な文を形成していますので、that節は副詞節と考えられます。ここでは「彼はバカに違いない」という判断が下されていますので、that節は「判断の根拠」と考えられ、訳は「そんなことをいうなんて彼はバカに違いない」となります。 以上でthat節が「感情の原因・判断の根拠」となる場合の解説は終わりです。次は・・・



2:so that 構文となる場合 (目的・結果)


(1) Talk louder so that I can hear you.


 that節の中身を見てみましょう。I can hear you. はSVOの文型をとった完全な文ですので、that節は名詞または副詞となります。またtalkはtellやsayのようにthat節を目的語にとる動詞ではないので、名詞でもなさそうです。そこで so that という形に注目すると、ここでは「目的(~なように)」の意味と考えられるので、訳は「聞こえるようにもっと大きく話してくれ。」となります。


(2) I drove for five hours, so that I was very tired.


 ここでも先ずはthat節の中身を見てみましょう。SVCの完全な文になっていますね。またthat節を名詞と考えると役割が与えられそうにないので、that節は副詞節と考えられます。so that となっていることから、「結果(その結果~)」と考えるとうまくいき、「5時間もドライブしてとても疲れたよ。」という訳になります。結果の用法の時はso thatの前にカンマが挿入されることが多いです。


(3) She cut the oranges into pieces that we could eat them easily.


 あれ?どこにもso that なんてないじゃないか!と思ったかもしれません。実はso that構文は、so が省略されることも、thatが省略されることも多々あります。ややこしいですね。まぁ何はともあれthat節の中身を見てみますと、SVOの完全な文となっております。そこで、もしthat節を名詞節だと考えますと、cutはSVO文型を既にとっていることから「S, O, C」になることはできず、that節は piecesと同格であると考える必要があります。しかし、that節の内容とorangesのpiecesが同じ内容を示していないことは一目瞭然ですから、同格にはなり得ず、したがってthat節は副詞節となります。 しかし、that節の前には「感情」も「判断」もありませんので、「感情の原因・判断の根拠」とはなり得ません。ここで、that節の前にso が省略されていると考えますと、「目的」の意、すなわち「彼女は我々が食べやすいようにみかんを切ってくれた」という訳が考えられ、うまく訳せます。


 so that構文は、so またはthatが省略されると述べたように、この文は


She cut the oranges into pieces so we could eat them easily.


 とも書き換えられます。


(4) She overslept, so she missed the train.


 この文にはもはやthatがありませんが、so の後ろにthatが省略されていると考えるとthat節は「結果」の意味となり訳は「彼女は寝過ごしたので列車に乗り遅れた」となります。 以上でso that構文の解説は終わりです。最後に・・・


3:so ~ that…/such ~that…構文 (程度)

 先ほどのso that構文とよく似ていますが、so that構文とso ~ that構文は別物です(笑)。ここでも例文を1つずつ見ていきましょう。


 (1) She cut so many oranges that all of us could eat enough of them.


 前に出てきた例文と似ていますが、意味は全く違います。ここでも例のごとくthat節の中身の確認をしましょう。that節の中身はというと、SVOの完全な文となっています(enoughは、ここでは名詞として使われてeatの目的語となっています。)。that節の前の文もSVOで完全な文ですので、that節は文の要素にならず、また同格でもないのでthat節は副詞節となります。そこで全体を見渡すと、so ~that構文が発見できますね。訳は「我々が皆十分にたべられるほど多くのみかんを、彼女は切った。」となります。


 ここで注意してほしいのは、so ~ that… を「とても~なので…」と訳してはならないということです。次の文を見てください。


(2) The fruit is not so fresh that you (can/cannot) eat it.


 さて、カッコに入るのはcan とcannotのどちらでしょうか。もし、「とても新鮮だ、というわけじゃないので」なんて訳したら、「食べられない」と続くようcannnotを選んでしまいますが、正解はcanです。so ~ that…は「…ほど~」と訳すのが正解であり、「…ほど新鮮ではない」と考えれば自ずと「食べられるほど新鮮ではない」、つまりcanが正解であるというのがわかります。ここでのthat節は、主節の動詞でなく補語(C)を修飾していまして、not が「食べられるほど新鮮だ」という補語を否定しているわけです。従って、that節をfreshに係ける前にnot so fresh の部分だけを見て「あまり新鮮ではない」と訳してしまうと、誤訳につながるのです。


(3) It was such a wonderful movie that I saw it five times.

 That節の中はSVOの完全な文。That節の前もSVCの完全な文でthat節が文の要素(S, O, C)になることはありません。movieと同格にもなりようがないので、that節は副詞節。Such~that… があるということで、訳は「5回もみてしまうほど、それはすばらしい映画であった。」となります。



 いちいち完全だとか不完全だとか面倒なこと気にしないでさぁ、so ~ that とかが文にあれば程度で訳せばいいじゃないかぁ。等と思われる人に「富田のビジュアル英文解釈 基本ルール編 (代々木ライブラリー)」から例文を1つプレゼントして、今回の記事を終えようと思います(今までに出てきた例文のも、何個かは本書から拝借したものです。)。


(4) They believe about the education for their children so firmly that every child should have an equal opportunity to be educated.


 so ~thatがあるからといって程度で訳し「すべての子供は平等に教育を受ける機会が与えられるべきであるほど強く、自分の子供の教育について彼らは信じている」のような意味不明な訳を作って満足しているようでは、ちょっと厳しいですねぇ。that節の中身を見てみるとSVOの完全な文となっているため、that節は副詞か名詞節であることがわかりますが、that節の前をよく見てみると、believeの目的語がない事に気が付きます。ここでのthat節は実は believeの目的語、すなわち名詞節となっていまして、


I believe that he is a genius.


の例文で使われているthatと同じ用法なのです。つまりこの例文の核は


「すべての子供は平等に教育を受ける機会が与えられるべきだ」ということを、彼らは信じている。


という内容なのです。 そうなってくると、so firmly のsoはthat節とは全く関係がなく


I’m so sorry.


のsoと同じ、つまり単にfirmlyを強調しているに過ぎないわけなのです。これらを踏まえて訳しますと 「彼らは自分の子供に対する教育に関して、すべての子供は平等に教育を受ける機会を与えられるべきだと強く信じている。」となります。


 以上で、2回にわたって解説してきたthat節の識別のコラムは終わりとなります。なかなか難しかったとは思いますが、that節の識別は正確な読解に必要不可欠なものですので、ぜひこの機会に理解して、以後の読解では常にthat節の役割を確認しながらマスターしてほしいと思います。


以上



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突然ですが、次の2文の意味の違いが、あなたにはわかりますか?


1 She regards me more highly than he.
2 She regards me more highly than him.

異なるのは、最後がhimなのか、heであるのかだけ。それでも、文の意味が大きく異なってきます。

この問題を考える上で必要な知識は、「than は接続詞!」だということです。more than 60 miles per hour(時速60マイル以上で) のように、前置詞の役割をすることもありますが、だいたいは接続詞だと思ってもらって大丈夫です。それを踏まえた上で、もう一度上の2文を考えていきます。

まず、
1 She regards me more highly than he.

のthan の後ろを見ると、he しか書いてありません。しかし、thanは接続詞なので、後ろに文が続くはずです。そこで、「省略」がされていると考え、文の形に戻してあげると

1 She regards me more highly than he regards me.

となります。regard me は前に出てきたことの繰り返しになるため、省略されたわけですね。よって、この文の意味は「彼に比べて、彼女のほうが私を尊敬している」という意味になり、ここで比較されているのは she と he となります。わかりやすく説明すると、彼と彼女がそれぞれ私を評価したとき、彼女のほうが、私のことをより高く評価してくれる、ということです。



一方、2 She regards me more highly than him. でもthan 以下の省略を補ってやると

2 She regards me more highly than she regards him. 


となります。意味は「彼に比べて私のほうを、彼女は尊敬している。」となり、この文で比較されているのは me と him となります。1の文とは違い、評価する人は彼女のみで、彼女の中では、彼よりも私のほうが評価が高い、という意味になります。


この、省略を補うということは、as as 構文による比較でもいえまして、

He doesn't get up as early as his brother.
(彼は、彼の兄ほど朝早く起きることができない)
の文では、his brother の後ろに gets up が省略されています。

以上



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