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【9月23日・フリー】

朝から雨は降っていて、小ぶりだが確実にウエット状態。

しかし、雨脚は弱まっているし、今日の体慣らしはしないといけない。


アッキーヨと準備し、15分走ることにした。



雨の中では雨の練習ができる。

丁寧に走るのはもちろんだが、ラインやブレーキポイントはドライ路面のそれと一緒。

私はブレーキポイントで容赦なくフロントを沈めてタイヤを押し付け走る。どれだけやれば危ないか知るためにも。

ツーリングで鍛えたアッキーヨが15分しっかり150と走り、雨のもてぎもインプットしていく。


決勝が晴れ予報のため、雨練をしない選択もあるけれど、滑る路面で乗ることがより、ドライで生きてくると信じて30年乗ってきた。


予選に向けて雨も上がり、ドライで走れそう。



そしてブリーフィングの最後にオートレース協会さんより案内のお話があり「あなたも1億円レーサーになりませんか?」と!


広報担当の人と目がめっちゃ合う!なに!?年齢制限無いの?


とりあえず願書をもらうマダム達(笑)

広報には現役の女性オートレーサーさんも来ていて、名前を聞くと「あれ?どこかで聞いたような?」

以前MFJレディースに出てた女の子がプロのオートレーサーになっていた!びっくり!




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年齢制限無いとやたらアピールしてくる広報の方。
つい必死に願書の中を読む(笑)




【予選】


ありがたいことにドライコンディション。


しかしなんだか今回気持ちが盛り上がらない。

練習を見た五百部さんからも「パリッとしない」とのコメント。


私もパリッとしない。乗っていてそう体感していた。


なんでかな。



前戦の転倒のイメージが思ったより引きずっている感じがする。

入れ込み過ぎで転倒したので、アドレナリンをコントロールしたつもりが、逆に静寂すぎるモチベーション。


落ち着いてるってことで良いかな。

そうこうしてるうちに時間は予選になって行く。


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予選は場所取りを決めかねて、後方から行ったが、前戦のようなタイムは出ず、予選5番手。

周りのライダーも2秒落ちでの予選だった様子。


しかし、この位置ならスタートを決めてトップ争いも全然可能だなぁと心を決めた。



期待の新人アッキーヨは、残念ながら転倒があり、そのままリタイヤとなった。


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【決勝】


この日の最後のレースにはならなかったが、夕方の陽の傾きが気になる時間帯。

路面温度も予選とは違って低くなる。



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グリッドに着いて選手紹介。

自分の紹介も気もそぞろで気付かず。この時に気がつけばよかった。

集中できてない。


ウォームアップランで路面のチェックをする。




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写真はイメージです(笑)



他のクラスでも転倒が多かったコーナーを確認。

メインストレートに戻り、スタートを待つ。


静寂が妙に居心地が悪い。


レッドシグナルをみてスタートの準備。

ブラックアウト!スタートだ!




クラッチミートの途端、フロントが浮き上がり、いやな角度で着地!


エンジンの回転数が落ちていて、失火しかけてしまう。

慌てて加速するもあっという間に後続車に前を行かせてしまう。8台くらい前を行かれたそうだ。


今までにはなかったミスで、自分も慌てたが、挽回を信じて加速!

1コーナーからパッシングを始める!マシンとの会話ができていない!


3コーナーで数台パスするも、回転数も合っていたのになかなか前に行けない。

後続車と抜きつ抜かれつになり、トップ集団があっという間に離れていく。



だめだー!いつもと違う!


でも、とにかく前に行こう!




焦りがあるのか、ラフなライディングになり、時折ラインがはみ出る。

焦るな!焦るな!


前を行くライバルの背中を凝視して、6番手のまま数周回るとトップ争いから脱落した2台になんとか近く。


中原美海選手と片岡緑選手だ。



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何事にもポジティブで打たれ強く、マシンの調子などに翻弄されない強さがある中原美海選手。

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ここ一番の精神力と安定の速度が武器。
経験値も高い片岡緑選手。


近づくと、中原選手に前を行けと合図され、前に行き4番手で走るも、スピードが出ず、2台を引っ張ることすらできてなかった。前の3台を追わねばならないのに。


片岡選手と中原選手と3台で4番手争いをする。

マシンに不利な状況を抱えていた中原選手のワイルドなラインと、ここ一番の速さで駆ける片岡選手のマシンが交錯して、私はその間を行ったり来たりして数周回る。


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今回の中原選手の弱点はマシンのストレートが辛いこと。

片岡選手の弱点はラインがコンパクトなこと。

それを見越して、なんとしてでも4番手、レディースクラスでは3番手表彰台をかけた一騎打ちをいよいよ最終ラップに持ち込んだ。


中原選手を前に、片岡選手を後ろに位置して、ビクトリーコーナーを抜け、メインストレート!


加速重視で行ったため、最終コーナーではあわやコースから出るか?というくらい、ゼブラの外まで立ち上がって、中原選手のスリップに着き、そこを抜け、必死に伏せてサイドに並びに、近づくゴールライン前でなんとか中原選手をパスした!小さくガッツポーズ!

しかし、気づくと真横にはなんと、片岡選手が抜群の速さで並びつけ、ゴール!💦


決勝のリザルトでは糟井、片岡、中原が3台同着。


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トップ争いもGAPがゼロ!
総合4位争いもGAPゼロが3台!



ポンダー(コースの周回をコンピュータで管理するためにサーキットから借りるセンサー)の取り付け位置の違いもあり、写真判定で私はなんとか4位、レディースクラスでは3位表彰台となったが、本当に不甲斐ないレースにしてしまった。

スタートのミスがなければトップ集団でレースが出来たからだ。



近づいてはいたものの、トップの山田尚輝選手、藤原毬花選手、保坂綾乃選手とはバトルすることもなかった。


でも、中原選手、片岡選手としっかりバトルが出来て、なんとか勝てたのは自分を褒めておこうとおもう。

自分を叱ってばっかりではアレなんで。

次回までにはしっかりリカバリーしよう!




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ファーストアンダーのいつもの写真!
ありがとうございます!



ポディウムに上がり、まずはST150の総合表彰。


笑顔の三人を見ていると悔しさなんかより、なんだか幸せなお母さん顔で見てしまっていた。


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ST150クラス総合表彰
山田尚輝選手
藤原毬花選手
保坂綾乃選手

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ST150レディースクラス表彰
藤原毬花選手
保坂綾乃選手
糟井由美子選手


今回は不甲斐ないレースで、スポンサー各社様、ご支援を頂いた方々、お手伝い頂いた方々には、あまり良い結果報告とはならなかったのですが、次戦は必ず真ん中を取ります!

応援よろしくお願いします!



そして、今回レディース優勝の藤原毬花選手と5位の中原美海選手は、国別対抗戦でタイ大会に参戦しています。

こちらの活躍も楽しみにしています。


いち参戦者であり、内側からレディースレースをアナウンスすると言う思いで参戦しているわたし、糟井由美子はこれからも精神を集中させ、よりリアルで迫力のあるレースをお伝えしたいと思います。


次戦は11月5日ツインリンクもてぎでの

もてぎロードレース選手権が最終戦となります。