岩手県盛岡市にあります
小山観音堂です。
中野山法蔵院小山観音堂、本堂です。
宗派 ありません
ご本尊 聖観世音菩薩
盛岡三十三観音霊場
第九番札所
由緒
盛岡城が出来て間もない頃。
(築城は1598年) 2/2 18:50 訂正しました。
盛岡城東北・妙泉寺山の麓に、
加賀長者という有徳の長者が住んでいました。
長者には美人で貞淑の誉れ高い
二人の娘がいましたが、
病気で二人とも早世してしまいます。
長者は仏師に依頼し
二体の立派な観音像を造り、
朝夕の供養を怠りませんでした。
やがてこの話は盛岡城内にまで
届くようになります。
寛文八年(1668)、
南部利直公・奥方の源秀院殿により、
岩山中腹の景勝地に観音堂を建立。
一般庶民が参詣出来るようになりました。
(別当は普明院がつとめます)
時は流れて
この観音堂の場所は
毎年野火や山焼きの火にさらされ、
危険なので麓に移されます。
姉の一体は小山観音堂、
妹の一体は新庄観音堂へ(第三十一番札所)。
その後、年代は不明ですが、
小山観音堂は火災により
本堂、ご本尊共に焼失してしまいます。
明治時代初期に
現在地に本堂を再建。
ご本尊の聖観世音菩薩は
衹陀寺から迎え入れました。
『いと高き
法(のり)の御身(おんみ)を
つつましく
小山の里に
影をとどむる』