【オーストラリア11月雇用統計】
 オーストラリア連邦統計局が14日に11月の雇用統計(就業者数や失業者数など雇用関連の結果)を発表。

 11月の就業者数(以下、季節調整値)は前月から6万1600人増、前月は7800人増。
 失業者数は前月から4100人増、前月は7300人減。
 失業率は前月から横ばいの5.4%。

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 詳細はオーストラリア統計局で確認できます。

 11月の失業率は前月から横ばいの5.4%となりました。就業者数が急増、失業者数も増加しており労働参加率は2011年9月以来の高水準となっています。

 就業者数は前月から6万1600人増と前月(7800人増)から大きく伸び14ヶ月連続で増加、失業者数も前月から4100人増と5ヶ月ぶりに増加しています。

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 就業者数、失業者数ともに増加したことから労働参加者数は増加、労働参加率は前月から0.3ポイント上昇の65.5%となっています。

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 就業者数をみるとフルタイム就業者数は前月から4万1900人増と4ヶ月連続で増加、パートタイム就業者数は前月から1万9700人増と2ヶ月ぶりに増加しました。
 性別でみると女性のパートタイム就業者以外は前月から1万人以上の増加となっています。

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 一方、失業者数を性別にみると男性は前月から9900人増と4ヶ月ぶりに増加したのに対し女性は前月から5800人減と2ヶ月ぶりに減少しています。

 今後ですが介護や医療分野での人手不足のため求人が増加している模様で女性を中心にフルタイム就業者の増加が続きやすそうです。ただ賃金上昇率は業種ごとに労働需要の度合いが異なるようだと上がりにくいと考えられます。
 現状では物価上昇率と賃金上昇率はほぼ一致している模様、賃金が伸びづらいと判断されるようであれば就業者が増加を続けても消費は伸び悩みそうです。

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