インターホン
「ピンポーン。」
熊谷
「はいー。」
ドアを開ける音
「ガチャ。」
なまはげ
「悪い子はいねぇかぁ！泣く子はいねぇかぁ！」
熊谷
「あぁ、なまはげさん。」
なまはげ
「悪い子はいねぇかぁ！」
熊谷
「うちにはいません。」
なまはげ
「ホントにいねぇかぁ！」
熊谷
「いません。」
なまはげ
「ウソついてねぇかぁ！」
熊谷
「ついてません。」
なまはげ
「部屋の隅っこに隠れてたりしねぇかぁ！」
熊谷
「しないです。」
なまはげ
「そこの棚の裏側とかにいねぇかぁ！」
熊谷
「いません。」
なまはげ
「ちょっと上がらせてもらって、確認してもいいかぁ！」
熊谷
「どうぞ、ご自由に。」
なまはげ
「よぉし！泣く子はいねぇかぁ！」
（１０分後）
熊谷
「どうでした？」
なまはげ
「・・・いなかった。」
熊谷
「でしょ？だから、言ったのに。」
なまはげ
「・・・すみませんでした。」
熊谷
「悪い子を探してるの？」
なまはげ
「探してる！」
熊谷
「じゃあ、２軒隣りの山岸さんちにお子さんがいるから、
そっちに行ったら？」
なまはげ
「本当か？！」
熊谷
「えぇ。」
なまはげ
「悪い子か？！」
熊谷
「成績はかなり悪いみたいね。」
なまはげ
「よし！悪い子はいねぇかぁ！（山岸家に向かう）」
熊谷
「やっと行ったわね。」
（１０分後）
インターホン
「ピンポーン。」
熊谷
「（インターホン越しに）はいー。」
なまはげ
「（インターホン越しに）悪い子はいねぇか。」
熊谷
「（インターホン越しに）またですか？今、開けますね。」
ドアを開ける音
「ガチャ。」
なまはげ
（入ってくる）
熊谷
「山岸さんちのお子さん、どうだった？」
なまはげ
「出かけてた。」
熊谷
「あら、そう。」
なまはげ
「他に悪い子はいねぇか？って、山岸さんに聞いたら、
熊谷さんちに悪い子がいるって。」
熊谷
「山岸ぃ！！」
なまはげ
「悪い子はいねぇかぁ！」
熊谷
「いないですって。さっき探したでしょ？」
なまはげ
「隠し部屋とかねぇかぁ！」
熊谷
「ないです。」
なまはげ
「ロフトとかねぇかぁ！」
熊谷
「ないです。」
なまはげ
「ちょっと上がらせてもらって、確認してもいいかぁ！」
熊谷
「ご自由に。」
なまはげ
「よぉし！泣く子はいねぇかぁ！！」
（１０分後）
熊谷
「なかったでしょ？」
なまはげ
「・・・なかった。」
熊谷
「ごめんなさいは？」
なまはげ
「・・・ごめんなさい。」
熊谷
「さぁ、帰って。」
なまはげ
「他に悪い子を知らねぇか？」
熊谷
「他に？
だったら、向かいの岡崎さんところにお子さんがいたわね。」
なまはげ
「悪い子か？！」
熊谷
「滑舌が悪いわね。」
なまはげ
「よぉし！悪い子はいねぇかぁ！！（岡崎家に向かう）」
熊谷
「やっと帰った・・・」
（１０分後）
インターホン
「ピンポーン。」
熊谷
「（インターホン越しに）はいー。」
なまはげ
「（インターホン越しに）悪い子はいねぇか。」
熊谷
「（インターホン越しに）また戻ってきたの？今、開けます。」
ドアを開ける音
「ガチャ。」
なまはげ
（入ってくる）
熊谷
「岡崎さんのお子さん、どうだった？」
なまはげ
「今、演劇部らしくて、発声の特訓のおかげで滑舌良くなってた・・・」
熊谷
「そうなの。」
なまはげ
「他に悪い子はいねぇか？って岡崎さんに聞いたら、
熊谷さんちにいるって。」
熊谷
「岡崎ぃ！！」
なまはげ
「悪い子はいねぇか？！」
熊谷
「いないわよ。」
インターホン
「ピンポーン。」
熊谷
「ちょっと待って。誰か来た。今、開けますー。」
ドアを開ける音
「ガチャ。」
なまはげ２
「悪い子はいねぇかぁ！！」
熊谷
「別のなまはげが来た！何でここに来るのよ！！」
なまはげ２
「交番で尋ねたら、熊谷さんちにいるって。」
熊谷
「お巡りぃ！！」
なまはげ１
「（なまはげ２を見て）おっ！」
なまはげ２
「（なまはげ１を見て）おっ！」
なまはげ１
「（なまはげ２を指さし）コイツは悪い子か！？」
なまはげ２
「（なまはげ１を指さし）コイツは泣く子か！？」
熊谷
「あなたと同じで悪い子を探しているんです。」
なまはげ１
「そうか。」
なまはげ２
「情報共有しよう。」
なまはげ１
「twitterアカウント教えてくれ。」
なまはげ２
「お前のtwitterアカウントも教えてくれ。」
なまはげ１
「俺のアカウントは@waruiko_ha_ineekaだ。」
なまはげ２
「俺は@nakuko_ha_ineekaだ。」
熊谷
「すみません。アカウントの交換は外でやってもらえますか？」
なまはげ１
「ついでにLINE IDも教えてくれ。（帰っていく）」
なまはげ２
「とりあえず、飲みに行こうぜ。（帰っていく）」
熊谷
「やっと帰った・・・」
（３時間後）
インターホン
「ピンポーン。」
熊谷
「（インターホン越しに）はいー。」
なまはげ１
「（インターホン越しに）悪い子はいねぇか。」
熊谷
「（インターホン越しに）何で戻ってくるのよ！今、開けます。」
ドアを開ける音
「ガチャ。」
なまはげ１
「悪い子はいねぇかぁ！」
なまはげ２
「泣く子はいねぇかぁ！」
なまはげ３
「酒をよこせぇ！」
熊谷
「なまはげ増えてるじゃないの！」
なまはげ１
「居酒屋れね、意気投合しやした。」
熊谷
「呂律が回ってないわよ。」
なまはげ１
「悪い子はいねぇかぁ！」
熊谷
「いるわよ。」
なまはげ１
「どこだ？！」
なまはげ２
「悪い子はどこだ？！！」
なまはげ３
「どこにいる？！」
熊谷
「酒癖が悪い子が３人。」
【コント・セルフ・ライナーノーツ】
「しつこいなまはげ」という発想から生まれたコント。
ところどころ妙に礼儀正しいなまはげ。
いいキャラクターです。
今年もよろしくお願いします。
【実際にコントを演じたい方のためのメモ】
人数：４人
熊谷
なまはげ１
なまはげ２
なまはげ３
所要時間：５分～６分
難易度：★★☆☆☆
備考：実現不可な演出はないので、難易度は低めです。
※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。（だいたい土曜日か日曜日）
【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】
・このコント、演じるとしたら、誰が適任？
・こんなお題でコント書いてほしい
※お題は１つのワードでお願いします。
※お題によっては、お断りすることもあります。あらかじめ、ご了承ください。
・このセリフ、いいね！（気に入ったセリフをコピペしていただければＯＫ）
↓twitterです。（もふもふって名前ですが、僕です。フォローお願いします。）
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