こんにちは。夫婦カウンセラーのゆらこです。
結婚生活ってどうしてこんなに自分の思いどおりにならないのかと、思うことってないでしょうか?
特に、人生経験が少なく若いうちに恋愛結婚した人、頑張り屋さんの人ほど、結婚するとそう思ってしまう気がします。
それまでの人生って、自分が精いっぱい頑張ったら、わりと思いどおりの結果が出ることが多かったんじゃないかと思います。
けれど、結婚したら、自分が頑張っても、それだけで思いどおりになるってことはないです。
全く違った環境で育った他人とうまく折り合いながら暮らすって、そんなに簡単なことじゃないですから。
結婚生活が自分の思いどおりにならないからと言って、そこで簡単にやめてしまうのはもったいないです。
今のパートナーと別れて別の相手を見つけたら、自分の思い描いているような結婚生活が送れるかと言えば、そんなことはないと思います。
自分が頑張って努力して思いどおりの結果を得るのが幸福という価値観もあるのかもしれないけれど、私はそうは思っていません。
人生の本質は受け入れることだと思います。
諦めというようなネガティブなものではなくて、思いどおりにならないことを前向きに受け入れること。
受け入れる訓練をするために、人生があるのだと思います。
どんなに頑張っても、努力しても、自分の思いどおりにならないことってあります。
歳を重ねるにつれ、はっきり言って思いどおりにならないことの連続ですよ。
でも、思いどおりにならないことがあるからこそ、思いどおりになっているいくつものことが、どれだけありがたいことなのかがわかるのです。
思いどおりになってることなんて何一つないと言う人もいるかもしれませんが、目が見える、耳が聞こえる、自分で歩ける、自分の口で言いたいことが言えるなど、数えればいくらでもあります。
これ読んでいる人なら、少なくとも自分の頭で考えられるというのは間違いないはず。
重度の認知症になったり、脳に障害を負ったりすれば、自分の頭で考えることすらできなくなってしまうことがありますから。
結婚生活というのは、最も身近な他人を受け入れることにほかなりません。
他人を受け入れるっていうことは、難しいことです。
だって、他人は自分の思いどおりにはなりませんから。
結婚したっていうことは、受け入れる訓練のために絶好の機会を与えられたってことなんです。
ですから、結婚生活がうまくいかないと思ったときにも、まずは相手を受け入れることを考えてみましょう。
愛する人と結婚しても必ずしも幸せになれないのは、自分の思いどおりになっている状態で結婚するから。
だから思いどおりにならない状態になったときに、離婚するしか選択肢を見つけられないことがあるんです。
逆に、お見合い結婚がなぜうまくいくかといえば、最初から受け入れる態勢になっているからです。
愛する人と結婚する必要なんてありません。
ご縁があった人と結婚して、長い年月をかけて相手を受け入れるのが結婚生活です。
これからご縁を見つける方も、既にご縁を見つけている方も、ご縁を大事に、相手を前向きに受け入れることを考えてみてください。