洛陽古城の麗景門 洛陽・鄭州・開封旅行6

九朝の都・洛陽。正直なところ龍門石窟以外は何も際立った物がなく冴えない地方都市といった感じの洛陽であるが、その歴史は深すぎるくらい深い。周朝(紀元前1046年~紀元前256年)が王都として遷都してきて以来、歴代王朝の興亡の舞台として栄えてきた古-い町なのである。




兵家必争の地として古くから数々の三国志ドラマが繰り広げられた舞台ですからね。時には火の海となりながらも、先に訪問した関林廟然り三国志に纏わる観光スポットも数多残されている。

そんな古都・洛陽で歴史が感じられる旧市街といえば麗景門から鼓楼へと繋がる老街。

洛陽駅からもそう遠くない洛河の畔の一角に、約1キロ程に渡って古風な街並みが続いているそうだ。

こちらが麗景門。隋・唐・明の時代の洛陽城の西の城門ということだが、もちろん現存するこちらの門は新しく再現して造られたもの。外側は半円状で弧を描いていて、いわゆる甕城みたいなスタイルになっている。

2002年に洛陽市政府が3,000万元以上(約5億円強)かけて建造したんだと。

ひだり みぎ
城門は二重構造。外門の中に内門も設けられた堅牢な造りとなっているが、楼閣は祭殿となっているようで砦としての機能は備えられていないようだ。なんか映画のセットみたい。



外門と内門の間は商業施設として整備されているのだが、これがまた品の無い酒や煙草の看板やビール瓶を入れる段ボールなんかで散らかったりしているから風情もなにもあったもんじゃない。別に曹操のコスプレをしたエンターテイナーを立たせろとまでは言いませんが、5億円もかけて再現した歴史的建造物なんだから、もう少し歴史風情ある店を入れてくれれば良いのにとは思う。これじゃあただの商業ビルだよ。


門をくぐった先には、趣のある古風な街並みが鼓楼に向かって真っすぐに伸びる。

ひだり みぎ
ひだり みぎ
タイムスリップしたかのような石畳の街並みに、工芸品や洛陽の特産品、洛陽名物の不翻湯や水席料理の小料理屋なんかが軒を並べている。

ひだり みぎ

上から横からと垂れ幕は派手にぶら下がっているが、店自体は至ってこじんまりとした店舗ばかり。中には観光客には関係の無い家屋用設備の店なんかもあったりと非常に雑多な印象の通りだけど、強いて言うならば洛陽は牡丹城と称されるだけあって、牡丹関連の土産物を扱う屋台が特に多かったかな。牡丹餅に牡丹飴に牡丹茶に牡丹薬にとなんでもござれ。


確かに風情満点の横丁ではあるが、三国志時代の街並というよりは清朝時代あたりの下町といった雰囲気が強い。ちょっと小綺麗に整備され過ぎだな。


ここは洛陽きっての旧市街地で名産品に舌鼓を…と思ったのだが、38℃という炎天下の中を歩き回った為か食欲不振となり、キウィの生絞りジュースとスイカ半玉だけ買ってホテルへと戻ることに。かくして消化不良に終わった洛陽・鄭州・開封旅行の一日目。

【洛陽麗景門と老街】
バス最寄り駅:4路・5路・9路・56路・101路の西関駅


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