少し前の話です。 

 

元夫が大変ツイていない時期がありました。 

 

こんなんあってな、あんなんあってな、という話は「運回りが悪い時期だな〜」と明らかにわかる出来事ばかりでした。 

 

そんなある日、「俺、これ、本気でやばいと思うねん」と、元夫は珍しく真面目な顔で言い、「お祓いとかしたら悪い運から抜けられる?」と聞いてきました。 

 

「神様によるけど効果はあるよ」と言うと、次の休みに行きたい! 絶対行きたい! と言うので一緒に行きました。 

 

元夫がクリスチャンであることはご存知の方が多いと思います。 

 

祈祷をお願いするのは、元夫にとっては初体験です。 

 

用紙に記入をして、待機している時から、すでに「うわ〜、ドキドキする〜」と緊張していました。 

 

初めてだとやっぱり緊張するんだな〜、と思っていると、何をどうすればいいのか聞いてきました。 

 

「神職さんが、どうしなさい、こうしなさい、って教えてくれるから、言われた通りにすればいいよ」と言っても緊張はほぐれないらしく、ソワソワしていました。 

 

いざ、祈祷が始まると、元夫は私のやる通りに真似をします。 

 

祈祷では、何回か頭を下げる場面があります。 

 

最初の「神前に向かって一礼」は、その神社では座ったままでするやり方でした。 

 

私がちょっと両手をついて頭を下げているのを見た元夫は、「ふむふむ、手をついて頭を下げるんだな」と思ったらしく(手はつかなくても全然構わないのですが、私はちょっぴりつけています)、同じように手をついて頭を下げたのですが……。 

 

Σ(・ω・ノ)ノ  えっ? 土下座してんのっ? というくらい、頭を下げていました。 

 

平謝り、という言葉さえ浮かんできました。 

 

そこまで下げなくてもいいのよ? と隣で思いましたが、祈祷の最中ですから声をかけるわけにはいきません。 

 

神職さんに幣で清めていただく時も、「頭をお下げください」と言った神職さんの言葉で、ふたたび頭を下げた元夫……。 

 

その姿を見た神職さんが、「えっ! ど、土下座してんのっ?」と、ギョッとしたような顔をしていました。 

 

神職さんも、そこまで下げなくてもいいですよ〜、と思ったに違いない、と私は神職さんのお顔を見てそう思いました。 

 

シャッシャッとして、神職さんは慌てて「お、お直りください」と言っていました。 

 

しかし、皆様! 

 

私はこの時、「ほぉぉ〜!」と大発見をしたのです。 

 

幣で祓ってもらう時は、頭は深く下げたほうがいいです。 

 

普通はちょっと下げるくらいですから、体の正面と頭のてっぺんくらいまでしか、祓ってもらえません。

(幣という神具で、です)

 

しかし、元夫のように深々と頭を下げると、正面はもちろん、頭のてっぺん、後頭部、後頭部から背中にかけて……と広範囲を祓ってもらえます。 

 

実は、人間の体で一番祓うべき部分は〝背中〟なのです。 

 

後頭部から背中にかけての部分にあった、どんよりしたものが、シャッシャッ、と幣で祓われたあとに、さわやかに消滅しているのを見ました。

 

祓われて、その空間がクリアになったのを見て、若干どんよりしてたんだなぁ、と気づきました。

 

それくらい、かすかなどんよりでしたが、祓われるとスカーッとした空間になっていました。 

 

元夫は意図しなくて深く頭を下げていたのですが、幣できれいサッパリ身を清めてもらえたわけです。 

 

願掛けの内容を聞いた神様があとからしっかり祓って下さるので、幣で祓ってもらう時にそこまで気をつけなくてもいいと言えばそうなのですが、願掛けが他のものの場合、この方法は良いように思いました。 

 

合格祈願や縁結びなどの祈祷で、お願いが〝祓ってもらうもの〟でなかったら、神前で神職さんに幣で祓ってもらう時に、背中まで祓っていただくといいです。 

 

初穂料を払って祈祷をお願いしなくては祓ってもらえないのですか? と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、自分で神様に「祓ってください」とお願いしても、しっかり祓っていただけますから、それでも大丈夫です。(2礼2拍手1礼の最後の1礼は深くします) 

 

今日の記事で何を言いたいのかというと、祈祷をする時に、祓ってもらう系ではない場合、自分から「祓ってください」と神様に言うのをうっかり忘れてしまっても、頭を深く下げれば〝幣という神具が〟祓ってくれますよ、とそういうお話です。 

 

祈祷の結果は……と言いますと、お祓いをした直後に元夫にラッキーな出来事が起こって、

「やった! 俺、不運から抜けた〜。神様って、すごいな!」と、元夫は大喜びしていました。

 

 その後も運は低迷することなく、元夫は機嫌良く暮らしています。

(祈祷をお願いしなくても、自分でしっかり神様にお願いすれば願いは聞き届けられます。祈祷をしたから特別に願掛けを聞いてもらえるとか、そのような仕組みではありません~) 

 

 

 

 

 

※新刊に役行者の真言を載せていますが、ジョギングをされる方から、真言が効く、というご報告をいただきました。 

「役行者の御真言を唱えている間は、冗談ではなく、重力が1.0Gから0.8Gになったような感じになりました」とのことでした。 

本に書いてあるものでも、ある条件をクリアすれば効くのかもしれません、とも書かれていて、本がお役に立てて良かった〜と思いました。 

メッセージを送ってくださった方、嬉しいご報告をありがとうございました。