自分に乗っかっている霊をどうはがすか、を前回までに書きました。
しかし霊は、直接乗っているだけではなく、家の中に住みついている、という場合もあります。
家族の誰かがどこかで拾ってきた、
その家を訪ねてきた誰かが、背中に乗っけていた霊をその家で落としていった、
もともと、その家に住みついていた、 などが主な理由です。
これも、成仏させてほしい、という軽い霊だったら、本に書いたおにぎり作戦が使えますし、清め塩も使えます。
清め塩を撒けば、「うわ! 塩撒きよったわ、こいつ! やってられへんわ」と出ていきます。
困るのは、タチの悪い霊です。
悪霊は、目的が成仏ではないので除霊が難しいのです。
なかなか出て行きません。
放っておけば、体や精神、運などに悪影響が出てきます。
人に頼んで祓ってもらうのは、リスクが大きい、ということはすでに書きました。
自分の体に、見えない世界の術をかけさせるのは怖い、というお話です。
家も同じです。
家に結界を張るとか、悪霊をどうこうするとか、もしも能力の低い人だったら、家の空間が歪んだり、逆に悪いものを家に閉じ込めてしまいます。
正しい結界は、誰にでも張れるものではありません。
ちゃんと能力がある人でなければ、見えない世界の空間がぐちゃぐちゃにされてしまうのです。
そうなると、逆に悪霊を呼び込んだりもするので、見えない世界に作用する何かをさせる、というのは本当に怖いことだと知っておいたほうがいいです。
もしも、もっと悪い状態になって、「元に戻して」と言っても、その程度の能力の人は、ぐちゃぐちゃになった空間を元に戻すことはできませんから、新たに人を探さなければなりません。
他人が張った結界を壊せる、さらに修復できる、そのような高い能力をもった誰かを探すのは至難のワザだと思います。
人に乗っかる霊の時にも書きましたが、高い能力を持った霊能者の知り合いがいない場合、家の除霊を誰かに頼むとしたら……私だったら、お坊さんにお願いします。
お坊さんを通して、そのお寺のご本尊にお願いをすれば(自分でもお願いします)、失敗する率は低いと思うからです。
除霊を人に頼む時は、慎重にされることをおすすめ致します。
三峯神社には眷属の出張制度(御眷属拝借)がありますから、眷属のオオカミが家に来てくれれば霊を追い出してくれます。
ただし、眷属の強さによって差があるので、100%ではないことをつけ加えておきます。
強制的に家から除霊……つまり、無理やり家から霊をはがそうと思ったら、信頼できる確実に能力の高い誰かに頼むか、神仏に来てもらって追い出していただく、という方法になります。
三峯神社は関東なので、違う地域にお住まいの方はちょっと難しいかもしれません。
では、どうすればいいのか……。
逆の発想をします。
無理やり、はがさなくても、悪霊が〝自分から出て行く〟ように仕向ければいいのです。
※続きます。