ノースアメリカンP51ムスタング
子供の頃、その飛行機のおもちゃを持って走った記憶がある。
その飛行機こそ、世界最高のプロペラ戦闘機と言われるノースアメリカンP51Dムスタングだ。
あれから30年の時が経ち、遂に夢だったP51の資格を取得するチャンスに恵まれた。
「暴れ馬」=「クレイジーホース」と名付けられたこの飛行機は、1944年製 Pー51D 戦闘機・爆撃機
全長・約11メートル 最大離陸重量 5500キログラム 最大速度時速700キロメートル
エンジン出力 1695馬力 標準航続距離 約1500キロメートル
第2次世界大戦では、ナチスドイツ首都攻防戦で爆撃機の護衛戦闘機として、そして朝鮮戦争ではミグジェット戦闘機をも撃墜した記録のある、名実ともに世界最高の戦闘機である。
アメリカより、この飛行機のフライトマニュアルが届いた。離陸後の初期上昇速度はサイテーションより遥かに速い。これではチェックリストを見てる暇もないので、ほとんど暗記していないと操縦が遅れるので、今から毎日勉強をしないと間に合わない。
このような飛行機を日本の飛行場に集めて、動く飛行機の博物館を作れたらと夢見る。
そんな航空会社が日本にあってもいいのではないかと水産航空株式会社の未来も社長として考える。
人生や仕事にはロマンが必要だと思っている。
世界では資本主義の金銭欲が渦巻く中で、それが人を変えてゆく。お金を稼ぎ、それをどのように使うか、人の価値観はそれぞれ違うが、人間共通するのは生きてる時間に限りがあるということだ。
アメリカの「ウオーバード」(第1次、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争に使用された飛行機)の世界には、世界の大物が顔をそろえる。「紳士の世界」と言われる。億万長者が、普通にこの飛行機を磨く。
それほど魅力が語り切れない世界である。
1か月後、このP-51Dムスタングを操縦する。僕の目に映る世界はどのような世界かロマンを感じる。
アメリカで、世界最高のプロペラ戦闘機が、僕を待っている。
僕の夢がまたひとつ叶う。
bluejet