心を尽くす相手を、なぜ人は裏切れるのか | 起業成幸サポート横田塾 税理士横田光弘の公式ブログ

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会社設立準備、資金調達、税務対策、ソーシャルメディア戦略、経営者マインド(心構え)など『経営者として知らないとヤバい!』とはなにか?を発信します!

これでもかというほど尽くしている相手に、人はなぜ
か裏切られてしまうことがあります。

特に経営者ほど、このような憂き目に遭いがちです。...


なぜなら、人を信頼することができなければ、まず経
営者というポジションにつくことができないからです。

会社を実質的に動かしていくのは、自分以外の「社員」
という人間です。

それら人間をまとめていくのはもちろん、そのような人
間を信頼して、仕事を頼み、任せるという仕事が経営者
にはあります。

そしてプラスが起こればマイナスが起きるように、人を
信じれば必ず裏切りにも遭うのが経営者なのです。

人が人を裏切る時に働きやすい心の動きとして、「囚人
のジレンマ」という言葉があります。

囚人のジレンマというのは、合理的に動こうとすれば
するほど、人と協力するのが難しくなる心理のことを
言うのだそうです。

例えば共犯でつかまった犯人が、警察に「相方を売れば、
刑期を軽くしてやる」と言われた場合、相方との信頼関
係を大切にする人ほど警察の誘い文句に乗りにくいのに
対し、信頼関係よりも自分への刑期がどれ位短縮される
のかを気にしやすい人ほど、共犯相手との心理戦へもつ
れこみやすいという心理です。

ただし囚人へのジレンマ、自分だけが信頼関係を大切に
している場合は、一方的に裏切られるだけという、恐ろ
しい展開が待っている心理戦です。

こんな究極の心理戦において、経営者は往々にして、
「ただ一方的に裏切られるだけ」のパターンに陥るこ
とがあります。

なぜなら、会社を動かしているのが「人」だからです。

こんな時、経営者なら世をはかなんで、何もかも捨て
てしまいたいという気持ちになると思います。

しかし、こんな時に忘れてはならないのは、どんなマ
イナスな事態が起こっても、プラスの事態は背中合わ
せについてくるということです。

例えば人に一方的に裏切られたなら、その反面一方的
にあなたを信じてくれている人もいるということです。

人に裏切られた時は、倍返しならぬ、どんな復讐(ふ
くしゅう)劇を展開するか躍起になって考えがちです
が、ケジメをつけさせるべきところでケジメをつけさ
せたら、後は引きずらないのが大事です。

経営者の人を信じるという仕事、その心は、他の職業
ではできない神聖な仕事だと私は思います。

永ちゃんも人に散々裏切られてきたアーティストですが、
それでも音楽を通して、人と向き合う仕事をずっと続け
ています。

人に裏切られて人を信じられなくなることと、自分が人
を信じることとは、同じ事件で学びえることですが、根
底にある心はまったく別のものです。

人を信じられなくなる経験を、人を信じた経験とは、違
うポケットに入れて経験として蓄えましょう。

同じポケットに入れてしまうと、もう二度と人を信じら
れなくなってしまいますから。

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