2018年6月22日金曜日

ダンテの「神曲」の新訳本日発売 España en La Divina Comedia


ダンテ 『神曲 地獄篇』
〈須賀敦子の本棚〉 須賀敦子・藤谷道夫訳。世界文学の最高傑作を、須賀の愛弟子・藤谷が亡き師の遺志を継いで完成させた画期的な新訳版です。藤谷の詳細な注釈入りです。


以前にも拙ブログで紹介しましたが、ダンテの『神曲』にはスペイン(の地名)が何ヶ所か出て来ます。スペイン愛好家にとっても見逃せない一冊なのです。

ダンテ・アリギエーリは『神曲』地獄篇の中で(第26歌)、オデュッセウスがヘラクレスの柱(Columnas de Hércules ジブラルタル海峡の入口にある岬につけられた古代の地名で、かつては世界の西の果てと考えられていました)を通過したと書いています。オデュッセウスは自分の目的は未知の知を得ることだということで、部下を危険にさらすことを正当化します。5ヶ月の航海の末、オデュッセウスは煉獄を発見するが、竜巻に遭い船は沈没してしまいます。


Sevilla y Ceuta en La Comedia divina ダンテ「神曲」にセビージャとセウタ

ヘラクレスの柱、セビージャ,セウタ以外にもスペインが出て来ます。是非一読を。