法人税はどうして損金にならないの? | 3分でわかる!会計事務所スタッフ必読ブログ

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こんにちは!税理士の高山弥生です。


なんで法人税って損金にならないの?



・・・戦前は損金になってたようですけどねえ。





損金というのは税法上
益金から差し引いていいもの。

税金を計算するときに
税金が減る方に作用するもの
ですね。



固定資産税なんかは
費用になりますし
もちろん損金になります。

延滞税は
費用になりますけど
損金にはなりません。


どちらも税金なんですけど

延滞税がダメなのは

悪いことをした
(期限までに納付しなかった)

それで払ったものを
損金にして
税金が減るのはおかしいから。


じゃあ、なんで法人税は
損金にならないのか?

悪いことをしたわけじゃないのに???


法人税が損金にならないのは
説として大きく二つあります。

①利益処分説

②所得波動説


①は、法人税は所得から
納めるもので、利益処分的な
性格を持つから損金にならない
とする説。


②は、法人税を損金と考えると

もうかって所得が発生、
多額の法人税が発生すると、

所得が減少する。
所得が減れば法人税が減少し、

法人税が減少すると損金が
減少して所得が多くなり
税額が大きくなり。。。


循環して利益が変動してしまいます。

所得の増減よりも税額に納税額が
振り回されるのは

国としては租税政策上好ましくない。

から。らしいです。


まあ、いろいろ理屈をこねまわしても
戦前昭和15年までは
損金算入だったそうで

戦争にお金がかかるので
課税ベースの拡大のために
損金不算入にしたらしいですね。



税金は政治に振り回される
運命のものですね。。。


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