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2017年8月11日金曜日

Floyd Mayweather Jr. vs. Conor McGregor 予想

 マッグレガーの試合を見たことがある人と、メイウェザーの試合を見たことがある人の数を比較すれば、後者が数倍多いのではないか。さすれば必然的にメイウェザー予想が多くなるのは当然であろう。

 メイウェザーの勝利予想をするのは簡単である。ていうか予想に難しいも簡単もないわけであるが、メイウェザーが勝つとすれば、反応の良さ、読めぬフェイント、デコピン並みに速いパンチ、下がるかとおもえば急に出てくる読めぬリズム。試合中に再三みせるスタイルの変化などなど挙げればきりがない。マッグレガーは追っては疲弊し、多くの当てるだけのパンチをもらってポイントをとられ、倒されぬにしても大差の判定の燦燦たる敗戦になるのではないか、いやKOもありうるのではないか。という、ありきたりな予想である。ボクシングを見たことがある人なら常識的にこう考えるのではないか。
 実際そういう試合になったら実に面白くない。マッグレガがそういう面白くない試合をするであろうか。いや、彼ならなんとかして打開して、観てよかったとおもわせるような試合にしてくれるのではないか。だからこそ格闘ファンなら誰もが期待しているんだろう。マッグレガが勝つためにどういう工夫してくるのか、そこがこの試合の見どころだろう。

 相手の二本の手の動きを読むことにかけては、世界でメイウェザの右に出る人はいないだろう。腕の位置やわずかな初動に反応して反射的に体がうごく。メイウェザも自分の体が勝手にうごく反射というものを頼りにしているはずだ。相手のうごきを実によく観ている。マッグレガに勝機があるとすればそこではなかろうか。
 私は、マッグレガがファイティング・ポーズをとらず、ノーガード戦法、あるいは両手を背後に隠すようにして、あるいは左右に大きく広げ、のけぞるように後継した姿勢でもって対峙するのではないかとおもう。腕を隠すのは、メイウェザの「視覚運動反射」を封じるためである。テイクダウンやローキックへの警戒をする必要がないから、これでもかと前足を大きく前に出すようなアントニオ猪木の闘魂ポーズのような広めのスタンスをとり、よほど踏み込まぬとマッグレガにパンチを当てれぬような姿勢で対峙して、ぐいぐいと前に出てゆくのではなかろうか。もちろんカウンターを狙ってのことだ。

 あと、メイウェザの年齢もある。いくら超人とはいえ四十にもなれば必ず反応に衰えが出る。

 これらのことから私はマッグレガが勝つのではないかとおもう。
 よってマッグレガによるKO予想。

1 件のコメント:

  1. 予想どおりというか、いやこの予想には反してだけど、やはりメイウェザが一枚も二枚も上手だったという印象であった。序盤にマッグレガが意表をついた右のジャブをよく当てていたし、スタンスをスイッチさせて翻弄したり、メイウェザが出てくるところにドンピシャでアッパーを合わせる場面もあったが、4R以降は完全に自分のペースをつかんで圧倒したかんじであった。試合後にメイウェザが正直に「マッグレガの体力は中盤以降必ず下降するから、疲れさせるのを狙った作戦だった」と語っていた。ボクシングの格の違いだとかそういうことを言わず、徹底的に弱点をついて勝ちにこだわったところは大いに好感がもてた。試合後に涙ぐんでたメイウェザーのすっきりした顔が印象的であった。
     マッグレガは4R以降は疲労が出て、まったく冴えなかったし、あのまま快復するとは思えず、一方でメイウェザは尻上がりに良くなってきて、呼吸さえ乱れてなかった。 10Rに止められなくても、残りの3Rでもっとひどい形でノックアウトされてたのではなかろうか。とすれば脳へのダメージ蓄積のことを考えるに、あそこで止めてくれたレフリーに感謝したい。

     やはりボクシングではボクサーが強い。メイウェザにあそこまで善戦できたマッグレガを褒めたい。

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