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ガールズ・ステップ ★★★

2015年10月04日 | アクション映画ーカ行
学校内で「ジミーズ」とやゆされる地味で目立たない女子高生たちが、ダンスを通じてこれまでの自分から脱却し、成長を遂げていく青春ドラマ。『海月姫』などの川村泰祐が監督を務め、『ごくせん』シリーズなどの江頭美智留が脚本を手掛ける。主演は、テレビドラマ「GTO」『ソロモンの偽証』シリーズなどに出演したE-girlsの石井杏奈。そのほか『魔女の宅急便』で第57回ブルーリボン賞新人賞を受賞した小芝風花をはじめ、小野花梨、秋月三佳、上原実矩といった面々が集まった。

<感想>高校生の女子が、学校で「ジミーズ」と呼ばれ、何の変哲もない日々を過ごしていた。ですが、高校の体育教師に無理強いされて単位と引き換えに、ダンス部を結成して、地域の催しでダンスを披露するも、主人公たち5人のダンスメンバーは義理の声援に歓びを覚え、そのままダンス部を続行することになる。

E-girlsの石井杏奈が、「ソロモンの偽証」の偽証少女役に扮した石井杏奈が、主役であずさを演じて、彼女をはじめ学内で「ジミーズ」と陰口をたたかれる愛海(小芝風花)、葉月(小野花梨)、環(秋月三佳)、美香(上原実矩)は、ひょんなことからダンスを通じて出会う。やがてダンスの魅力に目覚めた彼女たちは、本気で取り組むうちに自らを表現する楽しさを見いだしていく。

ダンス部のコーチに塚本高史が、ケニー長尾という名前でNYでダンスをしていて、世界選手権やらダンスコンテストで優勝した実力者である。彼が、ジミーズのダンスのコーチとしてしごきまくるという。

学校では、疎外されている女子5人組が、始めはイヤイヤながらやっていたダンスなのだが、その内、体育館での練習でチアガールの女子たちに嫌がらせを受けて、つまりはチアガール部は優勝を何度もしているので、学校としても力を入れているわけ。だから、ダンス部の練習する場所がないのだ。
それで、キャプテンのあずさが、小学校の時に虐めを受けてみんなから疎外され、寂しい想いをした経験から、高校では自分からチアガール部の買い出しをしたり、ご機嫌取りをするあずさ。だから、ダンス部は一人抜け、それにもう一人ネットで知り合った男子と付き合い、妊娠をしてしまい捨てられて流産という、女の子として大変な目に遭う。本人は男依存症のようで、高校生でこういう女子がいることも映像でちょっと生臭い性的シチュエーションも映される。

実際に、こういう女子がいることは承知の上で、内容にも盛り込まれているし、中でもヤンキー女子は、茶髪でタバコも吸うしで、すぐに暴力的なことをするのだが、案外こういう女子は虐められている子とか、妊娠して弄ばれている女子に対して、その男の所へ制裁をつけにいくという勇ましい精神もあるのに感心しました。

作り手もそれでもいいようで、初歩的な練習を映す程度で、上達の過程や肉体の躍動は描いてはいない。それにキャプテンのあずさの幼馴染への片想いや、父親に死なれて生活苦のために店を手伝う女子とか、進学を希望する親に何故か勉学が嫌いでダンスが好きという女子、海岸で個々の心情を絶叫したりするシーン。

それはともかくとして、ダンス部の少女5人がキャラ分けも面白く、それなりに達成感もあってよろしいかと。盛り上がりのダンス選手権大会に出て、「努力賞」を貰って、それだけのダンスのメリハリも良かったと思う。
「くちびるに歌を」とか「幕が上がる」など、本作もそうだが、部活の顧問やコーチ役たちが、まだ若いのに、その分野の挫折者という設定になっているのも何だかなぁ。それに、部活に関わる過程で初心に戻り、再出発するために部員たちと別れるというラストも。これで卒業というわけではないので、高校生活のダンス部として、春の新学期には部員も増えるのではないかしらね。
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