1月生まれ
江戸時代の話です。
備前の国の豪農、与一兵衛さんは、転んでけがをしても、 「自分のように年を取ると、転ぶと骨を折ったり、腰を痛めたりするものだが、かすり傷でよかった。ありがたい。」
といって喜んだそうです。
転んでけがをしたことを不幸だと思い、つまずいた石に八つ当たりをしても、自分だけが傷を負ったことに、ものごとのマイナス面だけを見るだけに終わってしまいます。
そうしたら、心は沈み、暗い気持ちになり、より不幸な気持ちになってしまうものです。
人は、与一兵衛さんのように、良い面だけを見て行くことにより、自分の人生を大きく変えることが出来ます。
真の幸せを求めるのであれば、自分の知恵を使い、それを試し、考え、実践することです。
そうすることにより、何らかの幸せになる考えが見えてきます。
先んずれば、人を制すとは、自分がためらう前に行い、決心して実践し、自分を幸せに導いていく、生き方の一つだと、私は思います。
