「富江」に恋をした | キタコの世界映画博

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富江

『富江』 1999・日本 


富江を目にしてからずっと、富江のことを考えている。
もはや、恋だ。
寝ても覚めても、富江。

富江というホラー界、伝説のキャラクターがいる。
噂ばかりを耳にして、ようやく会えた富江は聞きしに勝るキテレツ女子。
絶世の美女という設定ながら、なかなか顔を見せてくれない。

こちらは、その焦らし戦法にメロメロになるわけだ。
その色香に、お、おお・・・と、百合になる勢い。
当方はババアなのに。どうしましょう。


狙われる女の中村麻美は、とにかく細い!やはり慄く担当は細身がハマる。

狙われる男の草野康太が妙に懐かしい。
それもそのはず、超絶面白ゲーム『街 ~運命の交差点~』の金曜日じゃないかー!

刑事の田口トモロヲがいつもながら、ふと角度を変えると異常にもなり得る存在感。
洞口依子は好き女優。気だるくて投げやりなようで、憂いの化身。

ストーリーの核心は、女子だけがもつ感情だろう。
原作漫画は伊藤潤二、監督は及川中と、オカルト男性プロ陣が描く女のドロドロが匂い立つよう。

そして肝心の富江だ。
タイトルバックには、故意に名前が無い。
ご存じない方は、そのままご覧になる方が楽しめるかもしれません。
ポスターに名前が出ておりますが、知りたくない!という方はこのままページを閉じてくださいませ。






実はキャスティングを忘れていたので、正体に期待が高まりまくり。
菅野美穂の登場に、大いに納得しまくり。
舌っ足らずで粘っこく、可憐で美麗で強引。

我々の世代にとってイグアナといえば、タモリか菅野美穂だ。
人間ではない人間の風情がある。
絶妙なキャスティングであり、登場以降は菅野美穂ショーと化した。満足だ。


血に塗れた、富江という哀しきモンスター。
この世界観に大変な魅力がある。

想像は恐怖を生んで、現実が想像を超えた時に伝説は生まれるらしい。
そのことを、改めて悟った。

これはいい。
幸い、シリーズ全作が手元に。楽しみすぎる。


映画 WOWOW

[関連作品]
田口トモロヲ 『色即ぜねれいしょん』『クライマーズ・ハイ』『あぜ道のダンディ』



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