『ホットロード』 2014年・日本
マンガ連載当時にハマれず、映画化に際してもナゼ今なんだ?とゴチていた阿呆がいる。当方だ。
あれ?おかしいな。
コレ・・・いいじゃないですか。
序盤、80年代当時の事象が懐かしい。
しかも舞台は湘南と、当方の地元方面で懐かしい。
導入で、少女側に思い入れていた身の程知らずのババア(当方)。
恋ねぇ、恋よねぇ。
なんて観ていたら、
ある場面以降、がっつり親側に感情移入。
年ねぇ、もう年よねぇ。
なんて可笑しくなりつつ、
色んな感情がわかる感じが、とてもいい。
画面の淡さは原作の雰囲気にぴったり。
とても優しくて美しく、コレ、好きだ。
能年玲奈が、洗い立て状態!
これ以上に可愛いモノなんてあるだろうか。
あった。終盤、とんでもない激カワ子猫ちゃんが登場するので、猫好きは要注意だ。
EXILE軍団・三代目J Soul Brothersの登坂広臣は何代目かわからないのだけれど、初演技らしい。
なのに、ちゃんと芝居している。演出の成果でもあるだろう。
落合モトキが出ており、また良くて儲け気分!
木村佳乃が不安定なママ役。大丈夫か?と心配になるキテレツっぷり。
そういうことか、と、腑に落ちる感じも上手い。
『ソラニン』といい、もしかしたら当方、三木孝浩監督が好きな気配。
なんだろう、郷愁というのか、淡い気持ちを水彩画で描くみたいに見せてくれる。
暴走族で、家庭がザワザワしていて。
と、いかにも感に敬遠していたのだけれど、この真っ直ぐさにはちょっと洗われる。
エンディングに流れる尾崎豊とは同世代なこともあり、当時は斜めに見ていた。
けれど、とても合っている。
あの頃、これは合わないと決めつけていたアレコレに馴染めたのは、何やら嬉しい。
レッテル貼りは、いつの時代も損しかしないと、あらためて。
スクリーン(TOHOフリーパスポート)
[関連作品]
三木孝浩監督 『ソラニン』
能年玲奈 『カラスの親指』
落合モトキ 『るろうに剣心』『桐島、部活やめるってよ』
木村佳乃 『監督・ばんざい!』『失楽園』
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