歌いたい。
歌っている時にはとっても幸せ。
だけど歌えない。
それぞれに、それぞれの事情があって。
でもやっぱり歌いたい!
動物タウンで暮らす、個性しかない動物たちは悶々と生きていて。
そんな日常が変わるチャンスがやってくる。
歌のオーディション!
もしかしたら、自分の歌を人々に届けられるかもしれない!
全編、歌とダンスだ。
懐かしいあの曲や、最近のヒット曲まで。
ポップチューンが目白押し。
簡単ではなかったり。
一人ではなかったり。
はい、もう楽しいに決まってます。
英語バージョンで観たのですが声優を知らず、鑑賞後に腰が抜けた。
錚々たるハリウッド俳優陣なのに、本人たちが歌っている…だと…!?
劇場支配人コアラの「NONONONONONOOO!」のセリフがツボで、大笑い。
上手いな誰だろうって、マシュー・マコノヒーじゃないか!
ヤマアラシのロック少女は、豊かなハスキーボイスがツボ。
良い声だな誰だろうって、スカーレット・ヨハンソンじゃないかあ!
ブタちゃん主婦のリズム感がツボで、踊り出したくなる。
この歌手は誰って、リース・ウィザースプーンじゃないかああ!
ゴリラ少年役のタロン・エガートンだって俳優なのだ。
なのに、歌い出したら上手すぎて笑ってしまった。声、甘すぎる。
極めつけは、引っ込み思案ゾウ娘役のトリー・ケリー。
自身もオーディション番組出身の歌手だから、その歌唱力たるや!
セス・マクファーレンやジョン・C・ライリーといった芝居巧者もいて、楽しく。
エドガー・ライト監督やウェス・アンダースン監督もカメオ出演していた模様だが、さすがに分からない。
イギリスの毒舌アニメ会社イルミネーション製作なので、リアル社会入りまくりで高揚感。
驚くのは、ガース・ジェニングス監督はアニメーション監督ではないのだ。
だからなのかどうか、音楽青春実写映画を観ている興奮がある。
選曲も最高。
チラ見したところ、吹き替え版もクオリティが高い。
キャストは、内村光良、山寺宏一、スキマスイッチ大橋卓弥、坂本真綾、長澤まさみ、トレンディエンジェル斎藤さん、そしてMISIA!
一貫して、世界観を保つ努力がされている気配。
これからDVD鑑賞される方は、日本語・英語と聴き比べできてお得感。
もちろん、アニメーションも流麗で、色彩も可愛らしい!
キュートな動物たちにニコニコになる。
ももクロ所属事務所を推している当方としては、嬉しい登場動物も。
古い劇場に迫る経営危機。
閉館した秋田の映画館シネマパレもダブって、胸が熱くなった。
歌とダンスが好きな方は、足がリズムを取るだろう。
一歩が踏み出せない夢があるなら、きっと元気が貰える。
応援歌といってはクサいけれど、直球だ。
そうです、この映画は勇気の物語。
と、間もなくDVD・BDソフトが発売になる頃になってようやく、感想を書き始める勇気。
スクリーン字幕版
Sing
2016年・アメリカ
監督・脚本・出演: ガース・ジェニングス
声の出演: マシュー・マコノヒー、リーズ・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロール、ジェニファー・ソーンダース、ベック・ベネット
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。