「モスラ」1996年版がいつもと違う【ネタバレなし感想】 | キタコの世界映画博

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モスラ

 

これは…思ったのと違う…シリーズ。

 

モスラですよね?

これ、モスラちゃんよね?

色んなことが予想と違っており、特撮映画を観たというよりも、虹を見た、という感じ。

意味不明で恐縮ながら、ホントにそうなのだ。

 

虹色なのである。

モスラの鱗粉はキラキラ粒子で美しく、モフモフは可愛らしく。

両翼のサイケ仕様は壁紙にしたい!

小美人は、アイドルそのもの。

大湿原は、ほぼネイチャー番組。

 

ビギナーゆえに特撮界で今作がどう評価されているかわからないのですけれども、異質なのではないか。

 

おそらく、人間の犠牲者はゼロ。

環境保護団体は今作をアイコンに掲げるべき。

 

 

 

巻き込まれる家族は父が梨本謙次郎、母が高橋ひとみという絶妙さ。

夫婦感が見事すぎて、ホームドラマを見ている気持ちに。

 

小林恵山口紗弥加の小美人は、これまでにない(たぶん)感情爆発系。

プロモビデオ的な歌唱シーンは、ももクロを見ている気持ちに。

 

もう一人の小美人、羽野晶紀の輝き。さすが、浪花のキョンキョン(古)。

 

上記3名の衣装がとにかく可愛い!

担当の本谷智子は、サンリオピューロランドの衣装も手掛けているだと…?ゴクリ…

 

米田興弘監督はデビュー作。

ドラマ重視の作風だと思ったら、黒澤明監督の助手出身だそうで。まじか。

あの迷作『雪の断章-情熱-』では、助監督だったそうで。まじですか。

 

 

 

対戦シーンも独特。

序盤の戦闘が繰り広げられるのは、居間である。

意味不明だろうが、ホントにそうなのだ。

 

導入のホラー展開も嬉しく。

『キャプテンEO』や『ネバーエンディング・ストーリー』も思い出す。

 

初耳のモスラ設定に驚き、各種状態も堪能でき。

川北紘一の特撮は現代のCGと遜色がないので、逆に困ったことが。

そう、幼虫時代が生々しい。

音もネチャネチャなので、虫嫌いにはあの頑張りが目に痛い。

 

あえて渡辺俊幸を起用した音楽も、勇ましさよりも優しさで。

 

敵のデスギドラは名の通り、ギドラ系で相当なガタイの良さ。

実際、とてつもないポテンシャルを持つ。

それでいて、自らはほとんど動かないという社長スタイル。

 

だからだろうか、爽やかな後味が残る。

テーマは実にストレート。

家族愛と、自然愛。

母たちの強さに恐れ入る。

 

たとえば、足場の悪い山中だろうと草原だろうと、大の大人を乗せた車椅子を押して移動してしまう母の姿。

馬力が凄い。あの強さ、見習いたい。

 

 

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※シネマパレ常連さんの特撮マンからDVDをいただきまして、鑑賞できました。特典映像も満載!キングギドラ予告にも興奮!Aさん、ありがとう、そしてありがとう!

 

 

映画 DVD

 

『モスラ』
1996年・日本
監督: 米田興弘
特技監督: 川北紘一
出演: 小林恵、山口紗弥加、羽野晶紀、二見一樹、藤沢麻弥、梨本謙次郎、高橋ひとみ、萩庭流行、田中広子、荒川強啓、大寳智子、寺尾聡

 

[関連作品]
モスラ出演⇒ ゴジラVSモスラ怪獣総進撃

 


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※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。