コンフィデンシャル 共助

 

オリンピック級の面白さ

お も し ろ い。

平昌オリンピックは閉幕しても、韓国、ぃや、韓国映画界、実に熱い。

 

こういうアクション映画を作って来るから、嫉妬不可避だ。

CG推しアクション全盛の昨今、目が覚める勢い。

韓国から日本に入ってくる作品は、もちろん、選りすぐり。

実際は、面白くない物も作られているのかもしれない。

ですが、面白い映画ばかりじゃないかと。もう。

 

北朝鮮の刑事と、韓国の刑事がタッグを組む、バディ・ムービー。

北はエリート、南は叩き上げ。

極秘任務である。

北は超絶イケメンで、南はそう、こんな感じ。(ポスター参照

 

南北の違いも垣間見え、現状も描かれる。

語弊を承知で、敵が明確な国は映画に説得力が生まれる。

同じ民族ならば、より一層。

 

徹底したアナログ・アクションと、笑いもあって。

ヒリヒリとした駆け引きも組み込んで。

大満足この上ない。

 

 

イケメンと面白メンと

北朝鮮刑事役はヒョンビン

実在する人物とは思えない。何このスタイル!眩しい!はううう!となる。キモくてすみません。

 

韓国側刑事役のユ・ヘジンが、漬け込んだキムチみたいに美味すぎて悶絶。

ユーモアと熱量が見事な按配。

 

韓国刑事の妹役のユナが猛烈に可愛く、アイドルみたい。

と思ったら、少女時代のメンバーであった。ぎゃふん

 

悪役を演じたキム・ジュヒョクが素晴らしく、これからチェックしなければと意気込んだのも束の間。

昨年の10月に交通事故で亡くなられたと、知りました。

本当に惜しい。これほどの才能が45歳で潰えてしまったとは。

ファンの方、関係者の方のご無念、想像に難くありません。

 

キム・ソンフン監督は長編2作目。

アクションの見せ方が見事で、息もつかせない。

動ばかりでなく、静の時間も充実しており、124分を駆け抜けてくれた。

 

 

韓国ロケ事情に羨望

何しろ、ロケが行われた明洞といえば、日本でいえば渋谷。

梨泰院といえば、自由が丘に相当する雰囲気の街である。

そこで、思いっきりのカーチェイス。

さらにタイマンからの、銃撃戦からのと、勢いが光速なのである。

 

道路を封鎖してのロケだ。

CG処理はあるものの、車も転がる、人も転がる。

しかも、日中である。

そういった撮影に全面協力する街や国が、羨ましい。

 

彼らが人を追わなければならない理由も、興味深い。

ほどよい政権批判も、小気味よい。

北朝鮮あるあるや、我々からは窺い知れない苦悩も感じられる。

外来語が禁止されている彼の国。

その現状イジリもユニーク。

 

それでいて、国や人を断罪していないから、映画が身近になる。

非常に優れたバランスだ。

終幕も、よい。

真っ直ぐな人力アクション映画である。

人vs人、車vs車、国vs国。

 

美味しくて、お腹いっぱい。


 

 

映画 スクリーン(2018年鑑賞)

 

ブログランキング・にほんブログ村へ←記事がお気に召したらクリックして下さいませ

←←ポチッとこちらも参加しています

 

『コンフィデンシャル 共助』 2017年・韓国
監督:キム・ソンフン
Confidential Assignment
脚本:ユン・ヒョンホ
出演キャスト:ヒョンビン、ユ・ヘジン、キム・ジュヒョク、ユナ、チャン・ヨンナム、イ・ドンフィ

 

色んな映画を観てます↓ブログ内の記事索引です

宇宙人 映画タイトル50音順

 

   ブログランキング・にほんブログ村へ
 

※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。