子どもを褒めれば褒めるほど、子どもが自立できなくなるとき。 | 子どもが自分のことを大切にする個別指導(神戸・芦屋のサッカーと勉強と体育の家庭教師)

子どもが自分のことを大切にする個別指導(神戸・芦屋のサッカーと勉強と体育の家庭教師)

神戸・芦屋でサッカー、体育、お勉強など、家庭教師として幼児・小学生向けに個別指導をやっています。

土曜日に、月に1回子どもの教育について語る「学び会」というイベントを開催しました。
写っているのは今回スピーカーをやってくれた京大生の綱嶋くんです。

この活動はRe:Schoolという団体の中でやってます。
詳しくは下のリンク先に書きましたので、
未来の教育について語りたい、子どものことについて本音で語りたいという方はチェックして下さい♪


子どもの教育について本音で語れる場所ができました。|読むだけで子どもがサッカーがうまくなるブログ








褒めるのはいいことなのか?

昨今いろんな本やTVやインターネット上で、

子どもに褒めるのはいいことだ

ということが叫ばれて、それを実践されてる親御さんも多いと思います。

褒めることは決して悪いことではありませんが、
注意しなければ、褒めるという行為が子どもにとっての

麻薬

になってしまいます。

「麻薬」なんて言うと怖い感じしますが、
怖いけどためになる、「怖イイ話」をしますので、
最後まで読んで下さい



一体その目標は誰が決めたの?


いい大学に行って、いい会社に就職した方がいい

という、価値観の元に、

灘中学校へ行って、灘高校へ行って、東大に入るのがいい

という、目標があるとしましょう。

この目標を達成するために、

・子どもが少しでも点数が上がれば褒める
・子どもの100マス計算のタイムが上がったら褒める
・子どもが九九を覚えたら褒める
・子どもが漢字をたくさん覚えたら褒める
・子どもが英語のあいさつができるようになったら褒める
・子どもが徳川将軍の名前を全部言えたら褒める

こんな感じで手を変え品を変え、褒められるところを探しだして褒めるはずです。
褒めるのは決して悪いことではありませんよ。
ただ、この状況ではこれは依存状態を創る可能性が高いです。

なぜか。

それは、「いい大学に行って、いい会社に就職した方がいい」という価値観は誰かに作られたもので、

目標も目的も子ども本人のものではないからです

子どもが自分の頭で考えて、

「いい大学に行って、いい会社に就職した方がいい」

と考えてたらいいんですが、まぁ基本的には親が植え付けるものでしょう。
親自身もこれを誰かに植え付けられてるはずです。


そんな子どもの本人が決めたゴールでないにも関わらず、
そこへたどり着くために、褒めて、褒めて、褒めると、

依存状態

をつくってしまいます。
理由もないのに、ただ「褒められる」ということを欲しがってしまう状態。
怖い、怖い、怖い!



褒めて伸びるときはこんなとき

褒めて、伸びる

というのは、

自分で決めた目標に対して、自分で努力したとき

そのときだけに効果を発揮します。


これを勘違いして、何でも褒めればいいと思って褒めまくってると子どもをどんどんと自立できない人間に育ててしまいます。

「褒めて伸ばす」ではなく、
あくまでも、「褒めて伸びる」です。

自立

というのは、与えられた評価ではなく、
自分で自分のことを評価できるコトを言います。

よし、これでok!
次に行こう!もっと成長しよう!

そうやって考えられる人は、
例え何かを成し遂げたい実力がまだなかったとしても、
必ずやり遂げられるでしょう。
失敗しても、成功への糧にして次の努力を始められるでしょう。

僕が子どもと対話をして、
その子自身が目標を創ることを何よりも大事にする理由はここにあります。
どんなちっぽけな目標でも、どんな大それた夢でも、
本人の意思を尊重することが何より大切です。



最後に

麻薬という言葉を使いましたが、オーバーな表現ではなくて、

褒められることを無意識に求めてしまう
依存状態をつくる

僕らの声掛け1つで褒められることから逃れられなくなる

という意味で本当に麻薬になってしまうんです。

逆に言えば、僕らの声掛けを変えることで、
子どもは自立できるようになるし、
やりたいことをやれるようになるし、
可能性をどんどんと拡げられるようになります。

小学校1年生にもなると、
すでに周りの価値観に流された目標を追いかけている可能性があります。
大人や社会の常識でその目標が作れていないかを大人がよく観察してあげることで、
子どもの自立する力や可能性を伸ばして上げられる環境をつくってあげましょう。

つっつん

P.S.
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