台湾旅行に行ってきた(1) | マキオカのネイチャーな日々

マキオカのネイチャーな日々

山梨県の牧丘に手作りの2区画だけのキャンプ場を作りました。

広い空には満天の星。
ティピィの煙突からはバーベキューのけむりと笑い声。
ハイジのブランコは空まで届きそう。

いるだけで気持ちが和んでいく。そんな不思議なキャンプ場から贈ります。

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

3月14日から17日にかけて、台湾旅行に行ってきました。

主人が亡くなってから、海外旅行はまったく行かなくなってしまったわたし。
(うそです。見栄を張りました。大人の事情で行けなくなってしまっただけです)
今年還暦を迎えたので、「自分への還暦のお祝い」として、以前から行ってみたかった台湾へ行くことにしたのでした。
(雑誌に「自分へのご褒美」と書いてあるのを見ると「けっ、しゃらくせえ!」と心の中で罵倒しているわたしとしては、断じて「ご褒美」などという言葉は使いたくない)

誰と?
もちろん・・・ふんどし息子とですよ。

娘は今、子育て真っ最中だし、海外旅行に気軽に誘える友達はいない。
海外のおばさん一人旅はいまいち不安だし、格安ツアーは二人の方がグッとお安い。
しかもふんどし息子が一緒であれば、完全にワリカンの氣楽な旅ができ、荷物持ちとしてもなかなか便利。
というわけで14日の早朝、二人で成田に向かったのでした。

成田に行ったのは、20年前、家族4人でバリに行った時以来。
それからはできるだけ羽田空港を使ったので、それから一度も行っていない。

久し振りの成田空港は、もちろんものすごく変わっていた。
でも一番驚いたのは、働いている人の相当数が外国人だったこと。
正確にはわからないけど、半分近く占められているんでは?

つい最近、日本は実は世界4位の移民受入大国だということを知った。
ネットには「東京の外国人住民比率約4%、日本は既に移民国家」などと書いてある。

「え?いつの間に?」と驚いたのだが、成田空港でそれは現実だと実感する。
成田空港で働くのを希望する日本人も多いと思うのに、こんな外国人ばかり雇っていたら日本人の働く場所がなくなっちゃうんじゃないの?
政府は「人口が減っているから移民を受け入れる」と言っているみたいだけど、根本を直そうとしないで「じゃ、外国人増やせばいいじゃん」って。
なんかおかしい・・・。

醤油が減ったからソースを足せばいいってもんじゃないじゃん?
変な味の別物になっちゃうじゃん?

そんなことをブツブツ言っていたら、ふんどし息子に叱られた。
「そういうことを外国の人が聞いたら不愉快だと思うよ」などとワケ知り顔でいう。

へーへー、そうですか。
お優しいこって。
そんなこと言ってるから、この狭い日本が外国人だらけになっちゃうんですよ。

それでなくても孫のチャレンジで配られた絵本を見ると「仲良く半分こ」とばかり書いてある。
絵本に書いてあることは幼児の頃の記憶に刷り込まれ、これからの人生の根幹を作るもの。

だから「はなさかじいさん」や「かちかち山」、「こぶとり爺さん」「さるかに合戦」などを寝物語に聞いた子どもは「ズルをしちゃダメなんだな」とか「人に嫌なことや卑怯なことをしたらバチが当たるんだな」「欲をかいてはいけないんだ」ということを、知らず知らずに身に着けていった。

それが「半分こ」とは!
「他にもっと教えることはないんかいっ!」と、婆さんであるわたしは腹を立てる。

「正直」とか「正義感」とか「親孝行」とか「努力」とか!
こんなことでは腑抜けた日本人しかできんではないかっ!!

はっ、いかんいかん。
また血圧が上がってしまった。

それはともかく。

ふんどし息子といがみ合いながらシンガポール航空の格安航空会社スクート11時45分発に乗り、台北に向かう。

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途中、白い雲をたなびかせながら飛ぶ飛行機発見。

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「もしやケムトレイルを吐いている飛行機なのでは?」と写真を撮っていると、またしても「まったく何でもかんでもそういうことに結び付けるんじゃないよ!」とふんどし息子の説教が始まる。

あー、うるさい。
「いいじゃないか、誰に迷惑かけるわけじゃなし」と言いたいところだが、余計なことを言うと説教が長くなるので止める。

成田から台北の桃園空港までの所要時間は約4時間。
台湾と日本の時差は1時間だから現地時間で3時過ぎに到着した。

驚いたことにわたしのガラケーは勝手に反応して、日本時間と台湾時間を両方表示している。
うーむ、こんな時代になっているのね。

入国審査を終え、手荷物が出てくるのを待つ。
荷物を降ろす係りの人は、荷物を乱暴にベルトコンベアに載せていく。

まず、わたしの小さめのスーツケースが出てきた。
もう一つは、ふんどし息子がインドに旅した時に買った大きなリュックサック。

だんだん周りから人影が少なくなっていく。
が、ふんどし息子のリュックサックはなかなか出てこない。

ついにベルトコンベアが停まった。
なのにリュックはどこにも、ない。

ウソでしょ?

係員に荷物預け入れ時にもらった預け書を見せながら、荷物がないと説明する。
もう結構時間が立っているから、外にいるツアーの現地係員にもこのことを伝えに行かなければ。

ふんどし息子を残し手荷物受取ゲートを出て、現地係員に説明し再び戻ろうとしたが、それはできないと言われる。

ガーン・・。
携帯も繋がらないのに、中のふんどし息子とどうやって連絡を取ったらいいの?
リュックサックはどうなったんだ?

ヤキモキしながら待っていると、しばらくしてリュックをしょったふんどし息子が出てきた。
あれから担当の係員に説明して戻ったら、ベルトコンベアの上にリュックが置かれていたんだとか。
いったいどうなっとるんだ?

ホッとしつつ、やっとバスに乗り込む。

現地係員はなかなか話がうまかった。
マイクで現地の情報を軽妙に案内してくれる。
そして「皆さん、小籠包を食べるならいいお店ありますよ。鼎泰豐(ディンタイフォン)というお店。800元(この時のレートだと日本円に換算すると約3倍。8倍すると現地の人の金銭感覚に近いらしい)で、超美味しくて人氣店のコース食べれるね。予約できないから普通待つけど、ここで申し込めば待たないで食べられるよ。特別ね。来た日にちょっと贅沢、いいね。行きたい人は免税店で申し込んで」と締めくくった。

案内された免税店で「円」を台湾の通貨「元」に換金する。
免税店の品物は外人向けで高いので、我が家では基本買わない。
荷物のトラブルでへとへとになっていたわたし達は「右も左もわからない初めての台北で変なところに行くより、今日は鼎泰豐(ディンタイフォン)に行くことにしよう」と小籠包ディナーを申し込んだ。

やっとホテルに着き、部屋に入って一息つく。
ふとスーツケースを見ると、何やら15×10センチぐらいの黄色っぽい大きなシールが張り付いている。

これは何?
よくよく見てみると。

な、なんじゃこりゃあ!
スーツケースの外側が割れて、中のクッションが出てるじゃないですかあ!!

これ、そんなショボいケースじゃないですよ。
カメラ機材を持って海外に行くとき用に買ったんだから。

どんだけ乱暴に扱われたんだ?
ひびの入っているところもあるし。

もしかしたら、なんとかくっついていた割れた破片がバス移動の途中に落ちたのか?
こんな大きな穴、氣が付かないはずはないし。

ま、仕方ない。
ケチって保険にも入ってないし。
これでなんとか帰国して、捨てるしかないね。

さて、リュックから荷物を出すか。

ん?
リュックの口が大きく開かない。
どういうこと?

よく見てみると、リュックの紐が途中で切られ、そのため口が大きく開くことができなくなっている。

もしかして、この紐がどこかに引っかかって取り出せなかったのか?
それで紐を切って、なんとかリュックを飛行機から出すことができたのか?

・・・もう、いいや。
これで厄除けができたと思うことにしよう。

「せっかくの台湾、こんなことにめげずに楽しもう!」と、立て続けにおこったアクシデントを振り払うように、初めての台北の夜に繰り出したのでした。

つづく