小さい勇者よ
そこにいるのかい
どうかお願い
その剣で
私を貫いて欲しいの
その勇気で
私を変えて欲しいの

世界を白黒にしてしまった
彩りのなさ
私という魔王を倒してくれる?

震える手は優しさ
伝うる涙は色を持って
私の存在を滲ませる

ああ、歓喜している!
このまま虜にしてしまいたいくらい
瞳に青をたして
私の心の臓器に剣を刺す

ああ、真っ赤な絵の具よ
わかる塗りつぶされていく
私の最後の雅よ、