8月・9月に実習に来ていた福岡県立大学の学生さんが卒論として「福祉職員の意識調査」に取り組むことになったため、インタビューに来てくれました。
そんな中で以前読んだ「子ども」という詩のことを思い出しました。
この詩はアメリカの教育学者ドロシー・ロー・ノルトの書いた詩で10年ほど前に話題になったのでご存知の方もいるかと思います。
「子ども」
批判ばかりされた子どもは、非難することをおぼえる
殴られて大きくなった子どもは、力にたよることをおぼえる
笑いものにされた子どもは、ものを言わずにいることをおぼえる
皮肉にさらされた子どもは、鈍い良心のもちぬしとなる
しかし、激励をうけた子どもは、自信をおぼえる
寛容にであった子どもは、忍耐をおぼえる
賞賛をうけた子どもは、評価することをおぼえる
フェアプレーを経験した子どもは、公正をおぼえる
友情を知る子どもは、親切をおぼえる
安心を経験した子どもは、信頼をおぼえる
可愛がられ抱きしめられた子どもは、世界中の愛情を感じとることをおぼえる
当時自分の支援の方向性に悩んでいた私はこの詩の1行目を読んで、「ああ、そうだなあ。」と衝撃を受けました。
「夜回り先生」として有名な水谷修さんは、「優しい子に育てたかったら、その子の前で優しくしてみせることです。その子に優しく接することです。」と言われています。この詩は「悪いことばかりするからとガミガミ怒るのではなく、なってほしい姿を見せよう。」という私の姿勢を支えてくれた詩でもありました。
実習生が来てくれたことで、懐かしさやうれしさとともに自分の過去の思いにも触れることができ、なんだかあったかい気持ちになれた再会でした。
デイゆたか 川島