2014年04月15日

ビットコインとは何か?(1)~概要編~

■ビットコインとは何か? ビットコイン

 

 

 

 

最近テレビでもビットコインが扱われる事が多くなってきました。

しかし、まだまだ日本では使っている人も少なく、買い物に使える店も殆んどありません。

 今回は、そんななじみの無いビットコインについて扱いたいと思います。

 

~「ビットコインとは結局何ぞや?」~

 簡単にいうとインターネット上のみに存在する、ビットコインの仕組みに賛同する人たちの信任によってのみ成立する通貨であり、これが「仮想通貨」と呼ばれる所以です。

 現在言われているメリットの多くは、国家の干渉を受けず、銀行を経ずにネット利用者同士でほとんど手数料がかからずに送金できる事と言われ、主に経済が不安定な(つまり、国の通貨の信用が低い)国々における利用者が多いようです。(日本人の利用者はまだ数千人と言われています)

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 始まり、つまりビットコインのシステムが形になったのは、中本哲史氏による論文とされており、http://gigazine.net/news/20131007-what-is-bitcoin/ 

巷では、中央銀行制度に対するアンチである、という言われ方もしますが、そこを意図していたかは残念ながら不明です。

 各個人間の取引の正当性は、他の利用者達が「採掘」と呼ばれる行為を行う事により担保され、これまで銀行などが行ってきた決裁業務などを世界中の利用者が互いに行うようになっています。この「発掘」と呼ぶ先の作業が、現物の「金」になぞらえられる所以とか。 ビットコイン採掘 

 

 

 

 

ビットコインの発行量自体は、プログラムで2100万btまでと決められており、それ以上に膨らむ事はありません。基本的に利用者が使う事により価値が発生するので、故に基本的にはデフレ傾向となります。

 現在、世界各国に30以上のビットコインの交換所があると言われ、日本にはまだ少ないものの、海外では普通に買い物が出来る所が出来ているようです。

 

■ビットコインの可能性と、問題点

 ビットコインの可能性とは何なのでしょうか?

国家の意思を受けない有る意味世界通貨である為に、インフレに強く、海外送金も容易で、買い物もできるというのが売りと言われています。

一方では、中央銀行制度の限界に変わる新しい通貨システムとして注目を浴びており、金貸し支配を脱する事が出来るのではないかとも言われています。

 しかし、現状は中国で問題になったように、資金の逃避先として投機商品となってしまい、2011年は1年の内に10倍以上の動きになってしまったという不安定さもはらんでしまいました。

これでは、まだ自国通貨に換金しないと現実に使えない現状としては、危険性が高く一般人がおいそれと手を出せなくなってしまいます。

 また、国家権力が及ばないが故に、マネーロンダリングに使用されたり、麻薬取引など、犯罪に使われる場合も多く、これが一般人が手を出しにくい要因にもなっています。

 欧米では既に規制に乗り出している国も多く、ドイツでは、1年以上保持する場合は、キャピタルゲイン税が課せられ、中国は対策として取引所をネットから分離、ロシアやインドネシアは使用そのものを禁止しています。

ちなみに、各国の規制の動向は、こちら(http://coinchannel.blog.jp/archives/3588773.html

 日本は、まだ電子マネーなどの管理された通貨としても認められず、規制できる法がないとして、各省庁が押し付けあっている状況です。

 

■ま と 

 冒頭でも述べたように、ビットコインはポスト中央銀行制度の可能性がある一方、実態としては、余剰資金の逃避先などになってしまっており、このままでは、使えるシステムにはなりません。

 次回は、ビットコインと金貸し勢力との関係、及びそこから今後の動向を考えてみたいと思います。

 

List    投稿者 mamoru | 2014-04-15 | Posted in 06.経済破局の行方No Comments » 

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