私は、即時荷重インプラント治療を2000年から始めました。
それも、部分的に歯がない方へのモノでした。
この方が第一号の患者さんです。
その頃は、インプラント植立して直ぐに歯を付ける、と言うことはしてはならない、安静を保ち植立したら蓋をして暫く待つ、と言うのが常道でした。
なので、直ぐに歯を入れて差し上げられると言うのは、当時のインプラント治療では凄く画期的なことだったんです。
18年も前の話です。
しかし、患者さんはそんなことは知りません。
この患者さんもそうでした。
この患者さんから始まり、私は部分的即時荷重インプラント治療を本格的にして行きました。
その当時の判断基準は、植立時のトルク値35N以上、ストローマンインプラント12㎜以上、位しかありませんでした。
それで自分なりに創案してペリオテスト値で+5以下なら大丈夫そうだ、と言う手応えを得ていたので、それも加え成功させられるようになって行きました。
ところが、思わぬことが起きました。
仮歯が手術直後から入っていても、然程患者さんは喜ばれない、と言う事態です。
こちらが、手術直後から歯が入るのって凄いことなんですよ、と言っても多くの患者さんにはそれって普通のことでしょ、と言う反応だったのです。
業界の常識と世間の情機器の壁、と言うモノです。
そうこうしているうちに、2003年に恩師ラム先生から直接薫陶を賜るチャンスをいただきました。
その時の衝撃は今も忘れません。
圧倒的な低侵襲手術、進化したインプラント手術、歯周病手術、未来をそこにまざまざと見たのです。
その未来は今現実化しています。
患者さんに痛がらせない、腫れ上がったりしない、日常生活をそのまま送れる、QOLを壊さない、患者さんを守る手術を2003年にお教えいただいて、そこから私は孵化したと言っても良いくらい手術の仕方が変わりました。
そうしたら、患者さんにとても喜ばれるようになったのです。
そうか患者さんが望んでおられたのは、これだったんだ、と分かりました。
そこから、即時荷重+低侵襲手術、が私の主な仕事になりました。
歯が入るだけ、では患者さんは芯からは喜んで下さらないんです。
痛くなかった、辛くなかった、患者さんにとって生活を変えなくて済んで守って貰えた、と言うことがとても大きいのです。
そして、私はそこから加速してどんどん愛護的低侵襲手術に突き進んで行きました。
お蔭で、私の手術する患者さんで腫れ上がったり、痛がられて苦しんで寝込む、と言うような方は皆無になりました。
私自身でも愛護的低侵襲手術を駆使する第一人者である、と自負しています。
インプラント手術だけではなく、歯周病再生外科手術、下顎の水平に骨に埋まった親知らずの抜歯、等々全ての私の行う手術で徹底した愛護的低侵襲手術を行っています。
勿論、インプラントで即時荷重もしています。
2000年、2003年と言う18年以上前、15年以上前から、現在の時代の来ることを信じ切ってやり続けて参りました。
お蔭様で、即時荷重インプラントでも愛護的低侵襲手術でも、誰も知らないような裏も表も誰よりも知り抜いている、と自負しています。
これからは、どんどん私の知見をシェアして、世のため人の為に尽くしたい、と考えております。
私は頑張ります。
先人としての務めを果たします。