友人の入院見舞いに行ってきました。 | ラッキーリング

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石は、色や姿・形で人々を魅了するばかりではなく、ラッキーをも呼び込むと言われます。石に対して視覚だけではなく、触覚や聴覚や嗅覚や味覚を含めた五感を総動員し、さらに第六感で石と出会う時、大地からの大いなる祝福と恵みに気づき、感謝と感激の涙を流すことでしょう。

友人の入院見舞いに行ってきました。
実は、前日の土曜日に行くつもりでしたが、朝目を覚ました瞬間、にんじんジュースを飲んでいったほうが良いと思い、にんじんジュースを作り、朝ごはんを食べたりして出かけるのが遅くなり、JRの切符を買う大井町駅までの電車の中で新幹線の時刻表を確認すると、目的地に着く時間が4時半頃になることがわかり、行く事を断念し、翌日の日曜日に行く事にしました。

ここからは、丁寧語を省略し、独り言の日記風にします。

朝7時に起きる。目覚まし時計の5時半は、いつの間にか止めていたようだ。軽くシャワーを浴びてすぐに家を出る。東京駅発7時39分の新幹線は間に合わないので、次の新幹線の時間はいつであろうと思いながら大井町で切符を買うと、9時8分だった。40分前に東京駅に着いたので、駅弁を買おうと思って地下の商店街に行く。お弁当を見ていると、家族連れの妻が夫に「あなたはお弁当を買わないの?」と尋ねている。夫は、「俺は日本中の駅弁を売っている店があるので、そこで買うよ」と答えている。彼は、駅弁マニアだなと思う。そして、私も真似をしてそこで買おうと思いながらも、時間があるので一通り色々なお弁当を見て回る。その後、「日本のお弁当屋」という名前だったっけな、と思いながら、その名前の店を探し当てる。中に入ると、日本中の駅弁ではなく、有名なジェフが作ったお弁当を売っている店だった。東京駅には、日本中の駅弁を売っているお店があり、有名な駅弁は、朝のうちに全部売切れてしまうという新聞記事を読んだ事があるので、この店が、その駅弁屋でないことは明らかであったが、余り時間がないので、そのお店で買うことにする。全部見て回ると、角に「いちご煮風わっぱ」という名前のお弁当がある。しかも三個しかない。原材料の仕入れの影響で三個だけなのかもと思いながら、レアなお弁当に巡り合えたことに喜びを感じる。1個1200円。1000円以下のお弁当を買うつもりであったが、いちご煮ならば1200円を迷わず出すことにする。お弁当を買って新幹線に改札に行き、駅員に近くでタバコを吸える場所がないかと尋ねるとホーム上にあると教えてくれる。改札を通り、ホームに登って喫煙ルームを探す。この喫煙ルームというものは、とても煙い存在で、中に入るだけで、喫煙者の私でさえタバコの煙で気持ち悪くなるという代物。でも、新幹線に乗る前にタバコを1本吸いたいので、中に入る。思いのほか人が少なく5~6人しかいなかったが、空気はベリーバッド。日本中で一番健康に悪い空間だと思う。手早くタバコを1本吸って外に出る。指定の車両は2号車なので、今来た方角と逆の方角に戻る途中のすぐに、もう一つの喫煙ルームを見つける。先ほど、この横を通った時には見つけることが出来なかった。見ると、20人ほどがタバコを吸っている。先ほど、この喫煙ルームを見落として幸運だったと思う。2号車の入り口に着くと、次の次の列車が私の乗る列車の時刻だった。ホームに止まっている列車が出発した後、列に並ぶ。前に並んでいる女性は、バッグから薬を取り出して飲もうとしている。見ると、乗り物酔いの薬だ。新幹線でも車酔いするのだろうかと思っていると、その女性は列を外れてどこかに行ってしまった。後ろの男性は、顔を真っ赤にして汗をいっぱいかいている。私は、今まで冷房の電車に乗って東京駅に着き、冷房のあるところにずっといたので、暑さを感じない。この暑さを感じない状態が、年をとった証拠でもあるらしいのだが、先ずは水分補給の水を飲む。良く見ると、その男性は、黒の長袖のスポーツウェアを着ている。いくらなんでも長袖は熱すぎだろうと思う。列車が到着し、車内清掃が済んだので乗り込む。先ほどの男性は、私の反対側の席のひとつ前に座っている。車内は冷房で冷えている。このまま長時間ここに座っていると体が冷えてしまうなと思う。と思った瞬間、あの男性は鉄道マニアで、この冷房対策に長袖を着てきたのかもしれないと思う。そんな事を思いながら、心はすぐに目の前にお弁当に移る。テーブルを倒し、その上にお弁当を置き、合掌して、今日もご飯を食べる事ができる感謝を捧げてフタを開ける。

 

おそらく、もう二度と食べないであろうお弁当なので、違う角度からもう一枚。

 

一口目にウニの甘さを感じる。途中、何度もお茶を飲み、口の中を新鮮にして、再度ウニの味を楽しむ。あわびは、あわびなんだろうなと思うぐらいで、感激しない。ウニは、粉々ではなく、全部しっかりとした形を保っているところが素晴らしいと思う。最後の一口まで感激した「いちご煮風わっぱ」だった。

二戸駅についたので、記念写真を撮る。前回も同じ写真を撮ったのだが、同じように曇り空だった。駅前のバス停でバスを待ちながらタバコを吸っていると、雨がパラパラと降ってくる。今朝出かける時に、いつもバッグの中に入れている傘を、今日こそはいらないだろうと思っておいてきたことを少し悔やむ。でも、雨はすぐに止んだ。
 

二戸病院という行き先をかかげたバスが来たので、タバコを消してすぐに乗り込む。乗客は、私ともう一人男性がいるだけだ。途中、女性が一人乗ってきて、二人とも同じバス停で降りる。途中から、私一人だけになる。終点の二戸病院に着き、バス代320円を払おうとするが、300円しかない。千円札を出して、運転席横の両替機差し込もうとするが入らない。裏にしても、再度表にしても入らない。すると、バスの運転手は、シートベルトをはずし、体を横にして、両替機の横を勢い良くドンと叩く。それでもお札が入らない。今度は、ドンドンとさらに強く叩くが、入らない。運転手は、近くに両替してくれそうな人がいないので、今持っているだけ払って、後でバスに乗った時に不足分も払って下さい、という。そこで、300円だけ払ってバスを降りる。

前回お見舞いした時に行った4階に行き、○○さんの病室はどこですかと訪ねる。昼食の配膳をしていたスタッフは、昼食配膳の一覧表を見て、そこに名前が無いので、同じ階の別棟で尋ねるようにと教えてくれる。そこのナースステーションで名前を言っても、いないと言う。違う病院に入院したのかと思い、家に電話して病院を教えてもらうことにする。

1階に下りて入り口を出た所で家に電話する。母親らしき人が出て、どのような御関係ですかと尋ねられたので、東京でフラワーエッセンスをしているもので、○○さんにはいつも大変お世話になっていものですと答える。ちょっとお待ち下さいと言われ、今度は弟と名乗る男性が電話口に出て、20日に旅立ったことを聞かされる。うそでしょ!入院見舞いに着たのに!と思いながらも、お線香を上げに行ってもいいですかと尋ね、了解を得る。弟さんは、車で20分だと言うが、電車で来たというと、二戸に戻り、電車で三戸までくれば駅に迎えに来てくれると言うので、お願いする事にする。そして、バス停のところまで歩きながら、急に涙がこみ上げてきた。

バスの時間を見ると、次のバスまで小一時間あるので、気が焦りタクシーで二戸駅まで行く。支払いをクレジットカードでお願いすると、電子式ではなく、複写の紙を使う器械を出して来る。カードを差し込んでいる手が震えているので、この人はアル中かななどと思う。でも、途中で手の震えが止まったので、なれない器械を使おうとして緊張して振るえたのかもしれないと思う。それほどの純朴そうな人だった。

駅前のバスの待合所に行くと、回数券等は2階の事務所まで、と書いてあるので2階に行き20円を払う。ひとまずタバコを吸おうと思い、吸い始めると電車が来て、すぐに行ってしまった。何となく、二戸は始発で、しばらく停車していると思っていたのだが、独りよがりの勘違いだった。二戸駅は、IGRいわて銀河鉄道が通り、途中の目時(めとき)から青い森鉄道に変わる。三戸は、目時の次の駅だ。ちなみに、岩手県は、名前に濁音を使わないようだ。金田一温泉という駅があるが、きんたいちおんせんと読む。金田一耕助は、きんだいちこうすけなのだが、岩手ではきんたいちこうすけになる。寒い地方は、濁音を余り使わないのかもしれないと思う。

次の電車まで1時間あると言われ、○○さんの家に電話して、三戸の到着時間を知らせる。切符を買い、1階に下りてトイレに行き、外でタバコをもう一本吸い、戻って待合室でしばらく待ち、20分前にホームに行く。風が吹き、大きなタンポポの綿毛がいくつか舞っている。○○さんの魂が、綿毛と一緒に踊っているような風景だ。

間もなくして、電車が到着したので、入り口のボタンを押してドアを開けて中に入る。見事な緑色の風景の中を通る電車。少し離れたところに見える山々の木々が素晴らしく、青い森の鉄道という名前を納得させられる。

三戸駅に着き、待合室を見ると○○さんに良く似た男性が降りてきた人たちを見ている。私とは思わないらしい。近寄り挨拶し、ポロシャツにバミューダー・ビーチサンダルで来た非礼をわびる。途中でコンビには無いかと尋ね、一時停車してもらい香典袋を買い、コンビニのコピー機の上で香典袋に名前を書き、香典を入れる。車に乗り込み、お見舞いに来て香典袋を買うとは思いませんでした、びっくりしました、と思わず言ってしまう。
家に着くまでの車中で、弟さんは○○さんの経緯を話して下さる。入院するまで、兄弟も○○さんの病気について知らなかったと言うが、私は知っていた事を言えなかった。

家に着くと、兄弟三人とお母さんが出迎えてくれた。玄関を上がったところで正座して挨拶し、すぐにお位牌のある部屋に行き、御焼香させていただく。目の前に○○さんの写真が飾られ、周りに白い花々がいっぱい飾られてある。その前に、金の鳳凰のりっばな刺繍のある座布団が置かれてあるので、横にずらし、畳の上に座る。私の頭はからっぽなので、香典の向きはこちらで良いのですかと尋ねる。線香立てにお線香が1本すつ3本刺さっているのを見て、お線香は1本ですかと尋ねると、そうだと言う。お線香1本に火を付けて刺し、横にりっぱな大徳寺リンが置いてあるので、鳴らしてもいいですかと尋ね、了解を得て鳴らす。しばらく、そのまま目を閉じて○○さんと語り続けたかったが、後ろで四人の気配を強く感じるので、そこそこで切り上げて終わりにし、四人の方を向きなおし、礼をする。

母親が、待ち構えていましたとばかりにしゃべり始める。私も答えてしゃべろうとしたら、泣きそうになり、思わず泣き出してしまい、顔を伏せて必死で泣くのを押しとどめる。
親より先に死ぬことほどの親不孝は無いという言葉を思い出し、私には感じられないほどの母親の心の痛みを、母親の話の所々で感じる。90歳の父親は、お通夜の前日に容態が悪くなり、入院したという。入院して心臓が弱っているのがわかり静養中で心配ないという。○○さんが、お葬式の時に介護する父親がいると大変なので、父親を入院するようにしたのだろうと妹さんが言う。そういうことを普通に言う家族なのだなと感心する。

母親は、気丈夫なしっかりとした女性だ。娘の事を思う愛情が、こちらまでいっぱい伝わってきて、つらい。

妹さんが、兄弟も知らなかったのですよと言う。お宅さんも知らなかったのでしょう?と尋ねられ、知っていたと言えずに黙っていると、知っていたのですか?と聞かれてしまう。母親の話が一通り終わり、長男が席をはずし、母親と妹さんだけになった時に、妹さんがもう一度尋ねてくる。病気のことを知っていたのですか?私は、答えようとすると泣き出しそうになるのだが、なんとか、御高齢のご両親に心配をかけたくないので黙っているということを聞いていましたと答える。

どのくらい、いたのだろうか。1時間以上、家族から○○さんの話を聞いていた。途中、長男だけになった時に、お手洗いを借り、お手洗いの途中の部屋で家の造りの素晴らしさを拝聴させていただく。町から重要文化財の指定を受けて欲しいといわれて断っている家だ。築300年、建坪150坪、家の敷地面積7,000坪。三戸のお殿様だった家系の家なのだ。長男で34代になるという。玄関入った正面にある仏壇には、源頼朝が奥州藤原氏と戦をした時に、頼朝の味方をして、頼朝の勝利に導いたお礼にもらった阿弥陀仏の像が飾られている。南部に○○城の後が神社になっているという。○○城は、10,000坪あったらしい。どういうわけか、途中で、南部と三戸の城主が入れ替わったのだそうだ。
時代が時代ならば、私などがお顔を拝見することもできないお姫様であった○○さんの家を、話には聞いていたが、初めて拝見してびっくりした。
家の梁の幅が60cmくらいもある。普通は、どんなにりっぱな家でも30cmほどなのに、その2倍もある。部屋と部屋の間の戸に、一枚板を使っている。どれだけの大木からこの板を作ったのだろうかと思うと、気が遠くなるほどだ。江戸時代のよろいが、色あせずに保管され、飾られている。そのころ着た袴も、そのまま飾られている。部屋中、お宝鑑定団に出品できるような物で溢れている。
○○さんの写真の後ろに飾られている南無阿弥陀仏の金文字の掛け軸は、増上寺の昔有名な住職さんが書いた掛け軸なのだそうで、近所の住職さんもビックリの代物なのだそうだ。
帰り際に、庭を案内していただき、池が2つあること、7,000坪の敷地に、30年ほど前に町道が通ってしまった事などを聞く。

すごい家柄に生まれると大変だなあと、○○さんの話を聞いて思ったことがあるが、本当に大変だと、しみじみと思う。

二戸駅まで送ってくれるというが、三戸駅で充分だと言う。次の電車まで1時間くらいあると言うが、初めて来たので、駅前をぶらぶらするからと言って、駅まで乗せてきてもらう。

駅に着くと、すぐに二戸行きの電車が来るというので、長男と握手してお礼を言い、別れる。

二戸に着き、7時台の新幹線を5時台に変更したいとお願いすると、満席なのだが、丁度二戸から大宮までのキャンセルが出たので、この切符と、そして同じ席が大宮から東京まで空いているので、その指定と別途特急券と乗車券の計4枚になり、改札を通る時に少し余計に時間がかかるけれどもと言われ、変更してもらえた。
三戸駅で、車を降りて切符を買ってすぐに電車に乗れたタイミングの良さと、日曜日の上り新幹線の指定(全席指定のみ)満席状態で、キャンセルが出たおかげで変更できたので、帰り道はとてもラッキーだった。
これも、○○さんのおかげだと思う。

お葬式は、昨日の土曜日に行われ、土曜日にお見舞いに行かなくて良かったと後でわかった。5時ごろまでお寺にいたので、家に電話しても誰もでなかったそうだ。

○○さんのお葬式の土曜日は、朝から土砂降りの大雨で、道路が川になるようなくらいの大雨だったそうだが、10時頃にはピタリと止み、11時頃には太陽が顔を出し、○○さんが雨を止めて太陽をださせた、さすが○○さんだと思った、と長男の方がおっしゃっていた。この地方は、そういう話を日常的に本気で話しているので、自然の中で生かされている敬虔な気持ちを、今だに持ち続けている人たちだと思った。

帰りがけに、最後にもう一度お線香を上げさせて欲しいとお願いしてお線香を上げると、○○さんがにこやかな顔をして笑っていた。そんなかわいい笑顔を見せると、泣けてくるではないかと思ったが、○○さんは、本当に幸せな人生を送られたと感じた。

死は、魂の新たなる出発の時でもあると言う。○○さんの新たな旅立ちをお祝いする前に、49日の間は、しばらく○○さんと時々会話しようと思う。




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