両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」簡単な乗車記

昼行高速バス,高速バス乗車記

瀬戸大橋を経由して岡山と四国高知の間を結ぶ高速バス「龍馬エクスプレス」
両備ホールディングス、下津井電鉄、JR四国バス、とさでん交通の4社が共同で1日9往復運行しています。
運行を開始したのは、1992年の2月。
30年以上の歴史を誇る、高速バスの中では老舗路線でもあります。
運行開始当初は、各社1往復ずつの5往復体制でしたが、停留所の新設や増便などで利用客を増やし、現在は先述の通り1日9往復体制で運行しています。
岡山~高知間の移動手段といえば、JR四国の特急「南風」(岡山~高知・中村・宿毛)がよく知られていますが、運賃の安さとJR特急にさほど変わらない所要時間が特長である「龍馬エクスプレス」は、週末や繁忙期を中心に利用が多い路線でもあります。

私自身、この路線についてはこれまで数回利用してきましたが、今回は2016年12月に岡山から高知まで利用した時の模様をご紹介します。

ゆったりシートに通路カーテン付きのハイグレード車両で一気に岡山へ

やって来たのは、岡山駅西口バスターミナル。
岡山駅にはバスターミナルが2箇所(東口と西口)整備されており、西口のバスターミナルは主に高速路線バス発着用として使用されています。

今回乗車したのは、岡山駅西口8時20分発の両備ホールディングス担当便。
こちら↓の車両に乗車しました。
両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391
両備ホールディングス(両備バスカンパニー)岡山駅営業所所属の三菱エアロバス(KL-MS86MP)です。
両備便ではすっかりお馴染みの、ドーンデザイン研究所デザイン(通称:水戸岡デザイン)の両備高速バス専用塗装を纏っています。

画像はありませんが、車内は4列シート38人乗りの昼行高速バス仕様を採用。
残念ながら座席コンセントは装備されていませんが、通常の高速バスと比較して定員が少ない分、シートピッチが広く取られています。
所要時間2時間半弱の路線であれば、これで十分かなぁといったところでしょうか。

8時10分、岡山駅西口26番のりばにバスが入線。
早速改札が行われます。
両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391 岡山駅西口改札中
年末年始の繁忙期ということもあってか、この便は予約で満席。
貸切車による続行便(2号車)も仕立てられていました。

8時20分、バスは定刻に岡山駅西口を発車します。
市内を15分程走行した岡山インター傍にある津高にて乗車扱いを行った後、岡山インターから山陽自動車道に入ります。
両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391 岡山駅西口改札中
岡山インター近くには、両備ホールディングスもパーク&ライド駐車場を完備した高速バス乗降場「岡山インター」を設置していますが、幹事会社の絡みからか、「龍馬エクスプレス」は津高に停車しています。

山陽自動車道から瀬戸中央自動車道に入った倉敷市内にある有城南と、瀬戸大橋手前にある鷲羽山北で乗車扱いを行ったバスは、いよいよ瀬戸大橋を渡ります。
両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391 瀬戸大橋通過 その1

両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391 瀬戸大橋通過 その2
外は生憎の空模様ですが、雄大な瀬戸大橋と美しい瀬戸内の風景を眺めていると、いつしか心が安らぎますね。

瀬戸大橋を渡り切ったバスは、高知自動車道を南下します。
両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391 高知自動車道走行中
「よくぞこんな場所に高速道路を通したなぁ。」といつも感心してしまうのですが、いかにも四国らしい風景を眺めながら、「龍馬エクスプレス」は山間のハイウェイを駆け抜けます。

高知を出発して約2時間の10時28分、バスは高知インターを流出。
高知インター傍の一宮バスターミナル(旧:一宮高知営業所)で数名を降ろしたバスは、年末渋滞をかいくぐり、定刻4分遅れの10時45分に高知駅バスターミナルに到着しました。
両備ホールディングス「龍馬エクスプレス」 1391 高知駅バスターミナル到着
私を含め、大半の乗客がこちらで下車。
家族や知人の出迎えを受けた乗客も多く、「おかえりなさい」「お疲れさま」といった声を聞くにつれ、間もなく2016年が終わろうとしていることを実感するのでありました。

今回、久しぶりに「龍馬エクスプレス」に乗車しましたが、とかく遠く感じがちな岡山~高知間の「心理的な近さ」プラス「利便性の良さ」というものを改めて実感した旅でした。
瀬戸大橋と整備された高速道路網の効果であることは言うまでもありませんが、それ以上にJRとほぼ変わらない時間で片道3,600円(往復6,480円)という安さで移動出来る「気軽さ」が、「龍馬エクスプレス」の良さであり、利用者に一定の評価を受けているのではないか・・・そんなことを感じました。
そして、先程もご紹介した通り、車窓からの風景は一見の価値があると思います。
JRよりもアイポイントが高く、瀬戸内を一望できる瀬戸大橋に、高知自動車道から眺める四国らしい山間の風景は、四国を訪れる方には是非一度見て欲しいですね。

運行開始から30年以上を経過している高速バス「龍馬エクスプレス」。
ビジネスや帰省のみならず観光にも使える路線として、今後も堅調に推移していくのではないでしょうか。

【乗車データ】 
  • 乗車日:2016/12/29
  • 乗車区間:
    岡山駅西口→高知駅バスターミナル
  • 運行会社:両備ホールディング
  • 車両:三菱/エアロバス(KL-MS86MP)
  • 年式:2002年式
  • 所属:両備バスカンパニー岡山営業所
  • 社番:1391


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