こんばんはー!!!

大人気ブロガーのかにちゃんです^^
すみません、自称です。



ええー、今回の記事はというと!
そう!!
第11回定例研究会!
しかも、
in 仙台市民会館
でーーーーーーーーーーす!!






今期初、公共の施設を使って行ってきました!
そして今回の発表者は・・・・・・・

はい私、かにでございます。


テーマは、、、、、



「東北大学と女性化学者の誕生 
~黒田チカから学ぶ化学者としての生き方~」


はい、まずみなさん!
黒田チカって誰・・・・・?

じゃーん!!!!!

http://www.sci.ocha.ac.jp/women/women-4.html


はい、では簡単にお説明しましょう!

東北大学は、実は日本で初めて女性の入学を受け入れた旧帝国大学です。
 

1913年(ちょうど昨年100周年!)、東北帝国大学は前代未聞、政府の許可も無いまま3人の女子学生に入学許可を与えました。

そのうちの1人が、黒田チカさんです。専門は有機化学で、天然色素の構造決定などで業績をあげました。彼女は国内2番目の女性理学博士!!化学分野では初めてです!!
ちなみに黒田さんが構造決定したのは紫という植物が持っている「シコニン」って色素でして、こんなやつです。↓



http://www.miyajima-soy.co.jp/kyoka/shaze30/shaze30.htm



ちなみにこの色素、不斉炭素がありまして、光学異性体というやつがあるんす。
文系の方にも理解してもらうように乳酸を例に説明しました。



左旋性をもつものがシコニンで、右旋性をもつものが紫によく似た植物、アルカンナから得られる色素アルカニンといいます!!

同じ構造式で異なる色素とか、、、


面白すぐるーーーーーーー






かにが黒田チカさんのことを知ったのは去年のこと。
かには第一志望を諦め、複雑な思いで東北大学に来てしまいました。



何で自分がこの大学に来たんだろう?

受験やり直した方がいいのかな?

毎日大学に通いながらも、心は曇っていました。

今の1年生でも、こんな思いを抱えている人もいるかもしれませんね。



でも、東北大学を好きになりたい、という思いから、「東北大学を学ぶ」という授業を取りました。そこで、この女性を知ったのです。

かには高校時代から有機化学が大好きでした。
しかも東北大の入試問題、有機化学が面白いんですよ



第一志望を諦めて間もなく、東北大の有機の問題にはまってたことは、
この大学を選んだ理由でもあります。


そして、日本で初めて女性の有機化学者として
業績をあげていった方が・・・・・・

なんと・・・・・・・・・・・・


我らが東北大にいた!



かにはそれを知ってなんだかすごく嬉しくなったんです。
しかも自分が入学した年は黒田チカさんの入学からちょうど100年目でした。


すごく運命みたいなものを感じて、一気にかにの心は


かにはその授業と、黒田チカさんに救われました。


しかも黒田チカさんって、
普通の化学者じゃないんやで!!!



尊敬すべき点がありすぎて、今の学生のみんなに伝えたいことがありすぎて、
今回は自分がこの方の生き方から私たちが学べることをプレゼンさせていただきました。


黒田さんは随筆を書いていて、そこから彼女の考えが伺えます。
かにの言葉で言うより、もう黒田チカさんの言葉をここに抜粋しますね。

「何にでも興味を持っていましたから、文科と理科の何れを選ぶかは迷ったものでした。」

「長兄が宗教とか精神科学に熱心だった影響を受け、その方面にも深い関心を寄せていたというように、すべてに興味を抱きました。」

「理研の黄金時代で、天国のような雰囲気の中で研究しました。」

「シコニンの構造研究のとき何をやっても結果がうまく出ないときでも、私は少しも心配しませんでした。何しろ偉い先生がついていて下さるのですから。」


何処までも果てしのない学究の世界、その道を歩むたのしさを知ってから、ただ未だ見ぬものを見出す喜びにひかれ、いつのまにか齢七十二を重ねてまいりました。まだまだ元気で研究を続けられますことは、何よりの感謝でございます。


天然ものは正直ですから、こちらが真を以て一生懸命で向つたら、必ず門を開きます。どんなに難しいことでも悲観せず、困難にあえばあうだけ張り合いあると考え、ますます勇気と真心とで向うのが最善の道であることは、科学に限らず、すべてに通じるものだと思います。


こうして化学の研究に明け暮れてきた半世紀を振り返る時、歩んできた一筋の道が、私の理想とする「真、善、美」にかなつたものであるのが何より嬉しいことです。科学は真理の探究、天然色素は原子爆弾が濫用されるような悩みの全くない、人々の生活を豊かにする善い対象・・・

そして美しい紫や紅や青などに彩られ、いま私は平和な深い悦びを覚えると同時に、更に化学の鍵によって真理の扉が開かれ、その整つた殿堂から放たれる豊かな恵みに浴したく、若き方々と共に祈願してなりません。






感想共有しながら、私たちの学問・研究に対する姿勢として大切なことは
次の5つにまとめられていきました。

①研究に対する情熱・努力を切らさない。
②研究対象(黒田さんは天然色素)に真心を持って接する。
③教授を慕い、研究室が天国化していた。
④どんな環境においても感謝する謙虚な姿勢。
⑤化学のみならず、宗教や哲学、文系科目、何でも興味、知的好奇心を持つこと。



黒田チカさんに関する紹介映像が
理化学研究所の広報から出ていますので是非みてくださいね


http://www.riken.jp/pr/videos/profile/20040331_1/


かには今2年生で、研究室配属はまだですし、
専門的なことは全ー然わからないけど、
この5つを備えた真の化学者になりたいです。

そしてWitting反応(←この反応面白いですよ)を見つけたWittingさんみたいに
いつかものすごい反応を見つけて
名前をつけたいんです




その名も、、、、、、、、、、、、、、、、、

kanichan reaction
(kanichan
反応)



また、みんなの感想を聞きながら、こういう学問の美しさって、
他にもいーーーーーーーーーーーーーーーぱいあるわけで、
他の理系分野や、社会科学にもあったら是非きいてみたいなって思いました















でも、これだけ化学について語っといて、
かににはもっともっと数万倍大事な夢があります。

それが、CARPVisionでもある

World One Family

です。


今も戦争や紛争で人が殺し合い、
一方では飽食が
一方では餓死が
問題になっています。

どんなに名誉や地位をもらえても、
同じ人間が今も生死を彷徨ってるような状態では、
本当に「私は幸せだ」と言うことは
できないですよね。

こんなに科学は発達しているけれど、
人を傷つけるものも開発されています。




有機化学はそれ自体に
美しさや面白さがあります。
私はそれを自ら楽しみつつ、
みんなを幸せにするものを創りたいです。



入学前はいかに化学者として名を挙げるかしか考えてこなかったかにも(笑)、
カープに来て、本当に価値観が変わりました。どこまでも内面が主体なんですね。
カープに来れたこと、本当に感謝しています。


なお、定例研はこれからいろんな人を呼びたいです。
カープメンバーでなかろうと全然おっけいです

今回も初めてかにの友人が来てくれました

学生、教授、大学以外の社会人の方・・・
共に考えを交換できる良き場を作りましょう!

次回来てみたいって方、質問ある方、
是非連絡ください↓!
tohoku.carp@gmail.com




ではまた会いましょう!!!


BY
 かに







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