アイコンママブロネタ「妊娠」からの投稿

東京・立川市のまんまる助産院で出産した上原有砂山さんが書いた本を紹介します。伝えたのは助産師の椎野まりこさん。有砂山さんの実感も書かれていますが、個人的体験談だけではありません。サブタイトルにもあるように、産む場所は助産院とは限りません。誰でも知っておきたいことが書かれています。
お産を楽しむ本: どこで産む人でも知っておきたい野性のみがき方/農山漁村文化協会

2014年3月発行

≪目次≫
はじめに 母子は二人で一人
妊娠 野性をみがく時間です。
「自分」という感覚をピカピカに
1 温める 靴下の重ねばきと野菜たっぷりお味噌汁は、赤ちゃんが喜ぶ
温かいおしゃれ
ゆったり半身浴
安産のお灸
おなかの赤ちゃんが喜ぶご飯は?
ご飯 8つのポイント
 注意事項!
 陰陽調和料理のレシピ

2 歩く 毎日、ぼ~っと
心と体をほぐす歩き方
安産になる体操(妊娠5ヶ月目から)

3 自分を感じる インナーチャイルドに会いに行く
心と体はつながっている
私の中の「子ども」
私を抱きしめる一人旅
愛でる瞑想
私の「お母さん」

4 季節を感じる 赤ちゃんが気持ちいい生活とは?
エアコンはほどほどに
月・太陽を感じる

5 お産のこと 私らしく産むには?
どうやって産む?あなたを「牛」にたとえると?
お産のカタチにこぢわらないで!
どんな感じ? それぞれの声
 病院で産んだ人の声
 病院と助産院、両方で産んだことのある人の声
 助産院で産んだ人の声
 自宅でうんだ人の声

6 おっぱい 哺乳類はよくできている!安産とおっぱいに大切なことは同じ
ヒトのおっぱいは、ヒト専用
楽チンおっぱいの準備は妊娠中から

7 産後の暮らし方 古来の知恵「床上げ百日」を知っていますか?
とっても大切な「助っ人」とお布団
赤ちゃんの喜ぶおむつ

8 メークラブ 子宮の感受性が高まっているときに、最高のメークラブを
妊婦さんの気持ちいいメークラブとは?

column 流産について

お産 自分も生まれる時間です。
夢じゃない
1 温める おなかの中から、ほこほこでジ~ンと
確認:実行してる?

2 歩く 赤ちゃんが自然に降りてくる魔法
臨月ハイキング
予定日も歩く

3 自分を感じる まな板の上の鯉じゃないんですよ 
産むのは「私」。生まれるところ、生まれ方を決めるのは、赤ちゃん。
なにもかも!

4 季節を感じる 宇宙にチュー
季節が気になるのは、◎

5 お産のこと ちょっと気になるアレコレを知っておく
臨月になったら
立ち会いについて
帝王切開のとき 帝王切開をした人の声

6 おっぱい 樂チンおっぱいで、24時間営業
誕生2時間以内に吸わせる
赤ちゃんは3日分の水筒とお弁当を持って生まれてくる
約束1 泣いたら吸わせる
約束2 添い寝添い乳
差し入れは控えてください!

7 産後の暮らし方 幸せを味わうには?
確認:実行してる?

8 メークラブ 触れ合ってホッとする
臨月も、自然にやさしく
予定日をすぎたら「お迎え棒」
産んだ直後は「無理」です

column お産とアロマテラピー

産後 それぞれのリズムで歩き出す時間です。
100日休んで、自分らしく

1 温める おっぱいが、おいしくなる!
確認:実行してる?

2 歩く のびのびゴロン
産後3ヶ月、歩くかわりにすること

3 自分を感じる 思春期ですよ!
産後の思春期
罪悪感を持たないで!
社会のリズムに合わせるときは?

4 季節を感じる 赤ちゃんだってオオカミ男?
確認:実行してる?

5 お産のこと モヤモヤはダイヤモンド
お産の記憶は「私のお守り」

6 おっぱい 卒乳までおっぱい生活を楽しむ方法
確認:楽チンおっぱいになる生活ですか?
自分のおっぱいと赤ちゃんの様子を観察しよう
乳腺炎になってしまったら
月例別よくある質問
仕事のある人へ 仕事に復帰するときにポイント
卒乳について
おっぱいと生理

7 産後の暮らし方 「床上げ百日」を守ると、不思議なことが……
くりかえし確認:実行してる?

8 メークラブ 愛しています。でも「哺乳中」だから!?
産後3ヶ月すぎても、注意すること
「哺乳中」だから
産後6ヶ月すぎたら

column まりこさんの本棚

父になる人へ 原始のリズムに寄り添う時間です。
父になる人へ

おわりに わたしは誰だったの?
上原有砂山さんは2009年、39歳のときに出産。「気持ちよく産むこと」や「哺乳類ヒトとして生きること」について深く知りたいと思うようになり、まんまる助産院院長の椎野まりこさんの話を聞きながら書いたのがこの本です。

「温める」「歩く」「自分を感じる」を軸に、妊娠(野性をみがく時間)、お産(自分も生まれる時間)、産後(それぞれのリズムで歩き出す時間)を考えていきます。有砂山さんとまりこさんの対談を通じて、どのようなことに気をつけて実践していけばいいのかがわかります。

もともと人に備わっていたであろう「野性」は、現代の生活の中では発揮する機会もなく、らためて磨いていかないといけないものかもしれません。妊娠・出産は最高のチャンスですね。その具体的な方法が指南されています。産後の過ごし方についても書かれています。

ご自身の体感を思い出しつつ出産を振り返ったり、今度はこんなふうにやってみてお産をより楽しみたい、など、人によって読み方はいろいろ。

表紙はカラフルですが、本文はコバルトブルー一色で描かれていて、読んでいくとなぜかとても落ち着きます。



最後に、コラムで紹介されているまりこさんのおすすめ本を紹介します。「とっておきの、野生動物に近づくための本」です。
梅崎和子の陰陽 重ね煮クッキング―からだにやさしい養生レシピ/農山漁村文化協会

菜菜スイーツ―卵・乳製品・砂糖なし 野菜がお菓子に大変身/柴田書店

新版 万病を治す冷えとり健康法/農山漁村文化協会

自己治癒力を高める医療: 病気になるプロセスに寄り添う/創元社

自然流 育児教室―薬に頼らない子育てをはじめてみませんか (anemone BOOKS)/ファーブル館

バース・リボーン―よみがえる出産/現代書館

新 あなたにもできる母乳育児―お母さんが働いても大丈夫 (子どもの自然抵抗力を高める食生活シリーズ)/食べもの通信社

夫婦で読むセックスの本 (生活人新書)/日本放送出版協会


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