アイコンママブロネタ「妊娠」からの投稿


シンプルでスタイリッシュなフランスの絵本をご紹介します。生まれてくるわが子を待つ女性の視点で、いろいろな生き物の生誕が描かれています。妊娠のお祝い、あるいは出産のお祝いにぴったりです。
あなたをまつあいだに/ほるぷ出版

『あなたを まつ あいだに』エミリー・ヴァスト 作 河野万里子 訳
2015年4月発行


「あなた」とは自分の子どものこと。生まれてくる子を待つ間に、めぐっていく季節の情景を描いています。
春、たんぽぽが咲く頃、あおむしが蝶へ、緑の風が薫る頃、ひなどりは白鳥へ、夏が近づくとおたまじゃくしはかえるになり…と、時が経つにつれて成長し、姿を変える生き物たちの姿。黒が基調になっていて、そこに生き物の色が出現します。目を引く美しさです。

これから母親になる妊婦さんにプレゼントするのもよし、友人知人はもちろん、自分自身にもいいですね。出産後にだって間に合います。

いのちが育まれていくのは人だけではありません。自分が生まれてきてから目にしてきたまわりの自然や生き物たちにもこうして育まれてきたのだという事実は、妊娠するとよりいっそう響いてきます。あたりまえのようでいて、じつは奇跡的なこと。それが自分の中でも起きている。人も自然の中に生きている「生き物」なのだと気づきます。

最後には子どもが生まれ、女性が横を向き、膨らんだおなかを抱えていたところには、小さな子がいます。首が座った頃でしょうか。こんなふうに語りかけています。

きせつが はこんでくれる
たくさんの おくりもの
これからは
いつも いっしょに みようね


自然の姿を子どもと見るのももちろん素敵ですが、この絵本をいっしょに読むのもいいですね。絵本の中では植物の色が現実と同じである必要はありません。むしろくっきりとした絵がよりいっそう美しさを際立たせ、強い印象を残しそうです。


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