子どもを育てているときの心配ごとというのは尽きませんね。育児に迷ったら育児書を読む。それで解決!となることはありませんが、何かのヒントにはなりそう。でも、育児書を読む、そのこと自体がプレッシャーになるときがあります。そんなときにはこの本はいかがでしょう?エッセイや雑誌記事の感覚で読める素敵な本をご案内します。「あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます」…なんていいタイトルなのでしょう!

あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます: 子育てに悩んでいるあなたへ (edumo.../小学館

2016年8月発行

≪目次≫

はじめに
子どもが親のありのままを引き受ける理由
強い者がゆとりを失ったとき弱者の心が見えなくなる
子どもの「忘れた」は「いいたくない」ということ
わかっていてもやめられない。でもそんな自分を顧みれば…

1 子どもの気持ちとおかあさんの気持ちは、なぜすれ違うの?
表と裏のある子育て
「教える」と「育てる」
公園でのトラブル、どうしてますか?
子どもの感性、信じてみませんか?
自分流の子育て

2 おかあさんの心が軽くなる、子どもとの接し方
自分をリセットして「待てるおかあさん」に

「待てるおかあさん」になるための5つの心がけ
1 忘れ物しないようにと先回りしない
2 「今日どうだった?」と聞かない
3 向かい合ってご飯を食べない
4 手をかけるつもりがお金をかけることになってない?
5 好きなことを見つけて母だって習い事

子どもの心に届くのはあなたらしい「ほめ方」「叱り方」
比べなければ、あなたも子どもも、ありのままにいられます
子どもへの注文が口ぐせになっていませんか?
「どうして、うちの子は…」そんな思いをいつも口にしていると、子どもは受け流し上手になってしまいます

3 「しつけ」とはどんなものかしら?
わが家なりの「しつけ」
小さな子のけんか
大きな子のけんか
「思いやり」ってどうすれば身につくの?
「がまん」から何が育っていくのでしょう?
お手伝いと子どもの自信
マナーと自主性の間で…

4 入園・入学前の準備、そして通いはじめたら
園を選ぶ前に考えてみてほしいこと
Q&A 園選びの悩みに答えます
入園・入学までに「できるようにならなくてはいけない」って本当?
さあ、新しいことが始まるとき
もし、子どもがけがをして帰ってきたら……

りんごの木を撮りながら 繁延あづさ(写真家)


著者の柴田愛子さんは横浜で保育や造形教室を行っている「りんごの木」を発足させた保育者です。
右矢印りんごの木子どもクラブホームページ
絵本の作者でもあり、有名なのは『けんかのきもち』でしょうか。
けんかのきもち (からだとこころのえほん)/ポプラ社


教育者として、というより、年長者からの語りかけるような文章は、読んでいてほっとできます。

あなたの毎日にこんな場面ありませんか?という事例は、身近な、どこかで見聞きしたようなこと。子どもが小さかった当時は気づかなかったけれど、「「正しく、清く、よそさまにご迷惑にならないように」と気を貼っていたところはあったかも…

いま、わが子にとって必要なのは何なのか、自分の視点と子どもの視点で考えてみる。子どもに対して「どうすればいいか」だけではなく、人として、親である自分も含めてどうすればいいか、どうしたいのかを考えるヒントがちりばめられています。

りんごの木の子どもたちを撮影した写真もとてもいいので、文字を追うのがつらい、なんていうときには、ただページをめくってみてください。


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