パラカヌーの活動は実際にはかなりのハードルが存在します。車いすでの移動など、都心の施設では整備されている場所も多いのですが、アウトドアの水面近くでは、車いすの人がやってくることを想定していない場所も多いため、パラカヌーの希望者や選手の活動場所が悩みの種でした。
茨城県の霞ヶ浦にパラカヌーの拠点ができた
CANOE BASE for the Challenged
最初にこのタイトルのチャレンジドの意味は、障害者達がスポーツなどに取り組んでいくことを表す用語なのです。
茨城県津市浦市の霞ヶ浦にできた「パラカヌー」の新拠点ラクスマリーナ
ラクスマリーナは本来モーターボートを中心としたハーバーですが、障害者達の為のバリアフリー化をおこない、またスポーツであるカヌースプリントにチャレンジすることもできる施設を増設しました。
ここでは、日本障害者カヌー協会が所有するスプリント競技用ボートとレクレーション用のカヌーが備えられています。
利用希望のかたは、事前に協会に連絡し予約を行う事で、だれでもパラカヌー体験をすることが可能です。
もちろん障害者だけで無く健常者の仲間も集って欲しいと考えています。
今迄は、関東にはまだまだ障がいを持つ人たちがカヌーに乗れなくて、どこに行けばいいんだろう？
と悩んでいた人も多いと思います。
しかし、ここに新拠点ができた事で、障害を持つ方々などからの問い合わせが事務所に殺到し始めたとのことです。
ローカル循環バスもある。
土浦は筑波万博を行った場所の次の駅で、筑波には多くの研究所などの施設JAXAなどが有名ですが、それらが集まった近代都市です。そのため、交通機関も土浦まで（土浦終点の電車多し、その次は水戸終点）整備されているというところが、都心で暮らす方にもアクセスしやすい場所となっています。
カヌーは田舎のスポーツだから、交通が不便の問題は解消されました。
そして、バリアフリーの問題。田舎にバリアフリーを求めても、街にはありますが、カヌーをやるような場所にそれを望む事は無理がありました。JRはバリアフリーや障害者の為の整備を率先して行っている企業であるため、車いすなどの対応も、土浦なら心配が要らないのです。
マリーナにも車いす用の施設、ホールや着替えのためのロッカーやトイレ、シャワー室なども完備されていることで、障害を持つ方でもスポーツがしやすいのです。
桟橋も障害者に対応
二段式スロープの通路
カヌーに乗り込む際に使う上下可動式の桟橋
元々は高齢化社会を見据えたバリアフリー化だったのですが、近年パラスポーツもオリンピックと同時に行われるようになったことで、施設の用途が拡大したわけです。
パラカヌー選手の世界での成績はまだまだですが、逆に言えば、多くの人たちが参加できる環境ができた事で、もっと強い選手が現れやすい土台ができた、つまり、日本のパラカヌー紀元前から紀元後に変わるのが今年と言えるのかも知れません。
おまけ
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免許不要、霞ヶ浦を楽しめるローボート。
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レンタル料金 ／ 時間 ２時間まで １時間延長
カヌー （1人用・2人用） 3,080円 510円
SUP11F(体重100kgまで） 3,000円 510円
SUP 9F(体重 60kgまで） 3,000円 510円
スクール料金表 ３回コース（アクセスディンギー・カヌー 15,420円
保険料１回につき 510円
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