12月も半ばになり、クリスマスまであとわずか。私の勤める音楽教室、木曜日は昨日がクリスマス休暇前最後のレッスンでした。

小学6年生くらいの女の子。小さい頃からピアノを始めて、わりと良く弾ける方(本人も多少プライドがある^皿^)なのですが、ギムナジウム(5年生以上の進学校)に入ってから、めっきり練習時間が減りました。

聞けば、毎朝6時前には起きて学校に行かなきゃならないし、帰宅後は毎日3時間!かけて宿題しなくちゃいけないし、疲れていてとても集中なんかできないの、という話。

レッスンに来ても椅子に座っているのがそもそもしんどそう。ソルフェージュとか初見の練習とか、家であまり練習しなくてもできることを考えても、何を提案しても、断固拒否。家で1人でじっくり練習すればできるのはわかってるんだけど、時間がないんですって。

そんなわけで、ここしばらくレッスン時間は、彼女がしゃべりまくる時間となっていました(おしゃべりは疲れないんだねあせる)。

先週、「それじゃ何をしたらいいんだか、私もわからないわ~」と言って、とうとうこんな音楽をかけました。この曲(「雪は静かにさらさら降る」)は、ちょうど彼女に宿題に出していたのです。

私が、何をしたらいいんだかわからない~と言ってたのを彼女、覚えていたらしい。
そして、クリスマス前くらい、何かいいことしなくっちゃ、と思ったらしい。

まず、ちょっとシックな鉢植えを「私が選んだのよ」と言ってプレゼントしてくれました。

そして、前に習ったバッハのプレリュードを弾いてくれました。ただし、途中まで。それ以上は時間切れだったんですって。これまた前にやりかけて止めた「エリーゼのために」は、手に負えないのであきらめた、と言ってました。

そして、彼女のアイフォーンを引っ張り出し、最初は曲当てクイズ(って、もちろん私が答えさせられたんだけど)。

その次に、彼女が自分で撮ったこっけいな動画を2本見せてくれました。
「天国と地獄」の有名なラインダンスの音楽に合わせて、泥棒に扮した彼女があたふたする様子を、自分の部屋で撮ったらしい。

どうやって撮ったの?と聞いたら、昔使っていたキーボードで音楽を再生して、それに合わせて演技したんですって。2年前のクリスマスプレゼントには、奮発してデジタルピアノを買ってもらったはずなのに、ご本人にとってはキーボードの方が何かと便利らしい。こういうことする時間は、あるんだね・・・。┐( ̄ヘ ̄)┌

昔話なんかして、ついでに子供用の教則本から「ひとひらの雪、白いスカート」を初見で連弾してレッスンはおしまい。←いつも頑として初見を拒否する彼女としては、譲歩した方。^^

これをレッスンと呼んでいいのかどうかわかんないけど、彼女なりに精一杯のサービスをしてくれてると思うと、かわいいというか、けなげというか、したたかというか・・・。なんか笑っちゃいます。Σ\( ̄ー ̄;)