怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

商売開始

2017年02月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
街中を歩いていたら、掃き掃除をしていた頭巾姿の女性に声をかけられた。
「りすさん!」
ドイツで多くの頭巾女性(イスラム教徒)と知り合った。付き合いの深さもそれぞれ違うので、あまり会わない頭巾さんは瞬時に誰だか判別不能だ。
「えっと・・・ぉ・・・、うーん、お名前はぁ・・・」
実を言うと、名前どころかどういう知り合いなのかもわからなかった。
頭巾をしていると、髪型という個性が隠されてしまうし、また頭巾の彼女らは着ているものも同じようなものになりがちだ。
「あら、2012年のドイツ語コースで一緒だったS子よ!」
と全部言ってくれたので助かった。
S子さんは名前で呼びかけてくれたのに、彼女の名前さえ出てこない私、恥ずかしい。

雇われてその店の掃除をしていると思った。
以前にも彼女は調理場の掃除の仕事をしていた。そう、知り合った2012年当時の話だ。妊娠でその仕事を辞めて、ときどき街中で他の二人の子供とベビーカーを押しながら歩いているところに出くわしたものだ。
店の中で話を聴くと、旦那さんがこのたび、携帯電話などの修理をする仕事を始めたのだとか。
ここのところいろいろな新規の店舗が開店する。次々と閉店していた一時期とは雲泥の差だ。

もちろん、私は彼女の家族の大躍進に喜んだ。どうぞ、永く商売繁盛しますように。
一家はチュニジアからの移民だ。
もう一人、チュニジア人の女性と知り合っている。その人は物理か何かを大学で学んだ才媛で、在独1年ほどで流暢にドイツ語を操っていた。30歳独身。高学歴の女性は結婚や出産が遅くなりがちなのはイスラム世界でも同じなのだな、と感心したものだ。
多くの外国人がドイツで就職したり商売を始めている活気のある様子は、今のところいい感じだ。
その様子を指をくわえてみている新しい難民たちもいるのだろうなぁ、頑張ってね。






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