怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

治験の謎

2015年03月01日 | 近隣の人たち
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こちらのネットサイトでは在欧日本人向けの日本の会社や組織の広告が表示されることがある。

この治験の広告もときどき見かけるので気になっていた。なぜ、ベルギーなのに日本人を募集するのだろう。
人種の違いによる効果の違いだろうな、とチラッと考えてその後は忘れていた。

ときどきコメントをくださる、たまさんがベルギー在住と知り、何気なく彼女に尋ねてみたら、その回答がとても興味深いものだったので、ここに紹介する。許可を得て、一部読みやすいように私が編集している。

                    

私の住処ルーベン市は、徒歩で端から端まで40分程度の、小さい町なのに、
でっかく成長を続ける大学があるため、病院やら、研究施設やら、関連企業がそれなりにあり、外国人だらけ。
(おかげで、生活は英語だけでもOKです)

その大学病院に、研究にきていた日本人が、日本人の被験者を募集していました。
内容は、下着で身体にセンサーをつけ、各部署の動きをチェックする~といったもの。
なんで、わざわざ日本人?との問いに
「手を振りながらまっすぐ歩く、そこでターンする~」など、
日本人なら、普通にできることが、外国人にはできないんだそうです。
…ラジオ体操や運動会や様々な式典のおかげ?

他には、歯医者で、一番奥の上の歯の治療・型とりを受けているときに、
「できるだけ大きく口をあけて、じっとして」いたら、すごく褒められたのです。
「日本人ってえらいわー。言われたとおりにちゃんとできる。ベルギー人には無理」って。

極めつけが、なんちゃってヨガ(イントラが笑えるぐらい身体が硬い)や、今通っている中年女性用の軽い運動のコース。
どちらも、ベルギー人に混じって、ぽつんと私は外国人しているのです。
つまり、指示は母国語、目の前にイントラの動きの見本があるのに、ベルギー人できない…
私は言葉のハンデがあり、しかも運動苦手で、身体も硬いのですが、
ベルギー人に「スポーティブね!」とほめられてしまうのです。日本ではありえへ~ん。
ベルギー人、どんくさすぎる!
ヨガは笑えます。途中で支えきれず「どたっ」と倒れる人が…
スポーツジムのヨガじゃなくて、公民館でやっているような、市民ヨガに参加してみてください!楽しいですよー。

さて、治験に関して私が好き勝手に思うことは…
ベルギー人やドイツ人相手だと「うるさくて好き勝手」、
お金のほしいいろんな移民相手だと、ベーシックなレベルでカオス…(目に浮かぶ)
うちのアパート、例えばですが、無職のベルギー人若者二人とオヤジが一人。ずっとマリファナびたり。
焦点があってなかったり、ろれつが回ってなかったり、臭かったり。
廊下で大声で会話していたり、夜中にTVゲームや音楽大音響でかけていたり。
悪い人たちではないのですけど、「とってもにぶい」。
こんな人種が、応募してきたら…1つ1つの指示の浸透に限りなく時間かかりそう。
かといって、在ベルギーの日本人、大半は仕事で来ているので、参加しないだろうし、
奥様達もしないだろうし…
治験応募者は留学生や、世界旅行中の人たちでしょうかねー不思議ですね。


                   
日本人は指示命令に忠実に従うことができるから、という理由で被験者として好まれるのかもしれない、という予想に爆笑だ。
こうした国民性を作る幼稚園から始まる集団教育の効果がこんなところで発揮されるのだなあ、と妙な気持ちにもなる。
たまさんはベルギー在住15年。ベルギー人や他の移民たちのテキトーさをおおらかに受け入れて上手に付き合っているからこそ、長く在住しているのだろう。私も彼女の態度の後に続きたい。